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オールドレンズ・ライフ

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オールドレンズ・ライフ
公開日:2013/02/13

ノクトン25ミリF0.95の求心力

photo & text 澤村 徹

マイクロフォーサーズ専用の単焦点MFレンズ。35mm判換算50mm相当で、大口径標準レンズという位置づけだ。
最短17cmまで寄ることができ、開放撮影でリッチなボケ味が味わえる。
Micro Four Thirds Mount
Voigtländer
Nokton 25mmF0.95
価格:99,750円(税込)

単焦点レンズは明るいものが多く、大きなボケ味が魅力だ。これはオールドレンズを使う理由のひとつといえるだろう。ただし、大口径タイプのオールドレンズは非常に高価で、また玉数が少なく入手が難しい。手軽に大口径単焦点レンズを試したいなら、フォクトレンダーのノクトン25ミリF0.95という選択肢を検討してみよう。

このレンズはマイクロフォーサーズ専用の単焦点MFレンズで、35ミリ判換算50ミリに相当する。常用レンズとして使いやすい画角だ。特筆すべきは、F0.95という突出した明るさである。このレンズは最短17センチまで寄れるので、開放で近接撮影すると幻想的なボケが生まれる。雲に飛び込んだような圧倒的なボケ量だ。ただし、レンズの焦点距離自体は広角クラスなので、中遠距離ではそれ相応のボケ量となる。近接の壮大なボケ、中遠距離のうっすらとしたボケ。この両者を巧みに使い分けたい単焦点レンズだ。実売は6万円台後半程度で、F0.95という大口径を思えばリーズナブルな価格帯である。


開放はやや甘いが、F0.95という明るさを思えば大健闘といえるだろう。
近接撮影で大きなボケ味を楽しみたいレンズだ。
PEN E-P1+Nokton 25mmF0.95 絞り優先AE f0.95 1/500秒 ISO200 AWB RAW



CAMERA fanでNOKTON 25mm F0.95を探してみる


<プロフィール>


澤村 徹(さわむら てつ)
1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。オールドレンズ撮影、デジカメドレスアップ、デジタル赤外線写真など、こだわり派向けのカメラホビーを得意とする。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線写真、オールドレンズ撮影にて作品を制作。近著は玄光社「アジアンMFレンズ・ベストセレクション」「オールドレンズを快適に使うためのマウントアダプター活用ガイド」、ホビージャパン「デジタル赤外線写真マスターブック」他多数。

 

<著書>


アジアンMFレンズ・ベストセレクション



オールドレンズを快適に使うためのマウントアダプター活用ガイド



ソニーα7 シリーズではじめるオールドレンズライフ