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中古カメラ 一期一会

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中古カメラ 一期一会
ショップのショーケースにならぶ中古カメラたち。中古カメラは1点モノで、同じ物は2つと無い。。。
いまこの時を逃したら、目の前のカメラとは2度と出会えないかもしれない。
写真家が、ショップを彷徨いながら出合ったお得なカメラたちを紹介する。
公開日:2013/07/03

お小遣いではじめるフィルムカメラ @ジェイダブリュー

photo & text 大浦タケシ
取材協力:ジェイダブリュー

今回は、水天宮近くのカメラ店ジェイダブリューにお邪魔して、1万円以下のお小遣いプライスで買えるお得なフィルムカメラを集めてみました。デジタルに飽きてしまってこれからフィルムカメラをはじめようと思っている方、昔使っていたカメラをもう一度手にしたい方。飲み代1〜2回分で買えるカメラを探してみませんか?(CAMERA fan編)



ペンタックスK1000 + smcペンタックスM 50mmF1.4
ペンタックスK1000はセルフタイマーを省略するなど実用に徹した機械式フルマニュアル機。国内での発売開始は1986年であるが、海外ではそれより10年も遡る76年からである。95年までの長きに渡り販売されていたため、行く度かの仕様変更を行っており、代表的なものとしては金属外装からプラスティック外装に、国内製造から中国製造などがある。ピックアップしたK1000はAOCOマークとASAHI銘が付き、金属外装とする1台だ。
ペンタックス Kシリーズを探してみる



二コマートFT2 + ニッコールSC Auto50mmF1.4
二コマートFT2は、ニコマートFTnの後継モデルとして1975年から77年までの2年間製造された。FTnからブラッシュアップされた主な部分はホットシューの搭載、シンクロ接点の単一化、水銀電池から酸化銀電池への変更などがある。レンズ装着時は開放F値補正操作、いわゆる“ガチャガチャ”を必要とするが、ニコンマニアを自称するならそれもまた儀式として楽しい。このFT2をAi化したのが77年発売のニコマートFT3である。
ニコン FTシリーズを探してみる



キヤノンAE-1プログラム + FD35mmF2.8
1976年に発売されたキヤノンAE-1にプログラムAEを加えたモデル。製造初年は81年である。プログラムAEを採用することで、より手軽に撮影が楽しめるようになったほか、キヤノンA-1と同じパームグリップの採用で、ホールディングしやすくなったことが特徴である。キヤノンAE-1プログラムは、電子化を推し進めた同社Aシリーズのなかで最も遅くまでつくられ、88年製造を終了する。掲載したカメラは時おりシャッター鳴きが生じる。
キヤノン AE-1を探してみる



コンタックス167MT + コシナMC 20mmF3.8
コンタックス167MTの特筆すべき点といえば、ABC機能、いわゆるオートブラケティング機能を他のカメラに先がけ搭載したことだろう。シャッターボタンを押すだけで標準露出のほか自動的にプラス側とマイナス側に補正した露出でも撮影を行う。フィルムは余分に消費するものの、露出の判断の難しい被写体でもその失敗は劇的に少なくなった。これ以降、多くの一眼レフにオートブラケティング機能が搭載されるようになる。発売開始は1987年。
コンタックス 167MTを探してみる



ミノルタウェザーマチック・デュアル35
水中での視認性を考慮した黄色いボディが印象的な全天候型の防水AFコンパクトカメラ。水深5mまでの撮影を可能としている。その名のとおり搭載するレンズは2焦点式で、35mmF3.5と50mmF5.6とする。なお、水中の使用ではピントは自動的に固定される。大柄なボディはホールディングしやすく、アウトドアシーンで活躍した。発売開始は1987年。ウェザーマチックシリーズには110フィルム、APSフィルムを使用するモデルも存在する。
ミノルタウェザーマチックを探してみる



フジカドライブ
ハーフサイズカメラ全盛時代の1964年、リコーオートハーフに対抗すべく富士フイルムがリリースしたカメラ。フジカハーフをベースにスプリングドライブを搭載している。露出はセレンによるプログラムEEであったが、マニュアルでの露出を可能とするほか、ゾーンフォーカスの採用や、フルチャージからであれば18コマの連続巻き上げなどリコーオートハーフをスペック的に凌いでいる。質量500gを越す重厚な仕上がりのハーフサイズカメラである。
富士フイルム フジカシリーズを探してみる



オリンパス XA
36×24mmのフルサイズ判コンパクトカメラ。スライドタイプのレンズバリアは発売当初珍しく、その後多くのカメラメーカーが追従した。独特のシェイプのコンパクトなボディに、絞り優先AEや距離計連動のF-ズイコー35mmF2.8を搭載するなど、当時のコンパクトとして他に類を見ないマニアックな仕上がりも特徴としている。実際、サブカメラとして愛用していたカメラ愛好家も少なくなく、発売当時人気を博した。発売は1979年。
オリンパス XAを探してみる



オリンパス PEN-EES + オリンパス PEN-D + オリンパス TRIP35
オリンパスPEN-EESはPEN-EEシリーズをベースに、3点ゾーンフォーカスとしたハーフサイズカメラ。搭載するレンズは30mmF2.8。シャッター速度は1/30秒と1/250秒とする。製造初年は1962年。ペンシリーズのトップエンドとなるのがオリンパスPEN-D。3.2cmF1.9のレンズに最高1/500秒のシャッター機構を搭載する。こちらも製造初年は62年。オリンパスTRIP35はPEN-EESシリーズをフルサイズとしたカメラ。シンプルな機構ゆえに人気は高く、長期に渡り販売された。68年発売。
オリンパス PENシリーズを探してみる



取材協力:ジェイダブリュー

今回取材でお邪魔したジェイダブリューは、東京メトロ半蔵門線・水天宮前駅、東西線・茅場町駅、日比谷線および都営浅草線・人形町駅をそれぞれ最寄り駅とするアクセスのよいショップだ。ショーケースのなかには35ミリから中判、大判まで厳選されたカメラ、レンズがところ狭しと並ぶ。デジタルカメラの中古も扱っており、お目当てのアイテムがきっと見つかるはずだ。江戸情緒溢れる人形町での撮影や、水天宮に参拝の折りなどに寄ってほしいショップである。
ショップウェブサイト
ショップ紹介ページ

スタッフさんインタビュー
「当店は、中古カメラのメッカ、銀座から少々離れておりますが、その分お求めやすい価格としております。メインはフィルムカメラですが、このところ人気の高まっている中判、大判カメラにも力を入れております。またインターネット通販も積極的に展開しております。カメラ、レンズの入荷の状況は当店のホームページにてお知らせしておりますので、こちらも見て頂くようにお願いいたします」


(取材日:2013年6月25日)
 著者プロフィール
  大浦タケシ(おおうら・たけし)

宮崎県都城市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。紆余曲折した後、フリーカメラマンとなり、カメラ誌、Webマガジン等でカメラおよび写真に関する記事を執筆する。中古カメラ店巡りは大切な日課となっており、”一期一会”と称して衝動買いした中古カメラは数知れず。この企画を機に、さらに拍車がかかる模様。2006年よりカメラグランプリ選考委員。
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