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中古カメラ 一期一会

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中古カメラ 一期一会
ショップのショーケースにならぶ中古カメラたち。中古カメラは1点モノで、同じ物は2つと無い。。。
いまこの時を逃したら、目の前のカメラとは2度と出会えないかもしれない。写真家が、ショップを彷徨いながら出合ったお得なカメラたちを紹介する。
公開日:2013/10/08

アキバに掘り出し物あり!@世界カメラ

photo & text 大浦タケシ
今月は秋葉原駅前にある「世界カメラ」に行ってきました。このお店はオープンからまだ2年ということもあり、まだまだ知る人ぞ知るお店。秋葉原の雑居ビルにひっそりと構えながら、訪れる度に掘り出し物が飛び出てくるというミラクルな魅力があります。大浦さんが出合った逸品をどうぞご覧ください。

取材協力:世界カメラ


ライカR5+バリオエルマーR28-70mmF3.5-4.5
ミノルタXDをベースにしていたライカR4をブラッシュアップさせたのがライカR5である。1/2000秒が追加されたシャッタースピード、アイピースシャッターと視度調整機能の搭載、中央部重点測光とスポット測光の選べる絞り優先AEなどが主な変更点である。製造初年は1986年。製造時期の違いによってR5の文字と赤いバッジの位置が入れ替わるなどの違いがあるが、掲載したモデルは、バッジの位置や「Leitz」と書かれていることなどから、比較的初期のモデルのようである。バリオエルマーR28-70mmF3.5-4.5はシグマが設計製造を担った標準ズームだ。




コンタックスRX+テッサー45mmF2.8 MM
コンパクトかつ機能的にまとまったボディにフォーカスエイド機能を搭載したコンタックスのミドルレンジ機。STの後継モデルとしての位置付けであったが、シャッタースピードの最高速は1/6000秒から1/4000秒へとダウンしている。リリース開始は1994年。フォーカスエイド機能を省略したRX IIの登場する2002年までの8年間製造が行われた。テッサー45mmF2.8 MMはAE時代に一時期製造されたが、その後人気が出たため再生産されたレンズ。その名のとおりテッサータイプの3群4枚のレンズ構成とする。



アサヒペンタックスSV+スーパータクマー55mmF1.8
アサヒペンタックスSVは、シャッターレリーズによって絞り込み→露光→絞り開放までの一連の動作を自動で行う完全自動絞りを実現したアサヒペンタックスS3の後継モデル。セルフタイマーや自動復元式フィルムカウンターなどを新たに搭載したほか、部品の高精度化、高品質化が図られている。発売初年は1962年。写真のSVには、同カメラの標準レンズとして完全自動絞りに対応したスーパータクマー55mmF1.8と、専用の外光式露出計ペンタックスメーターが付属する。




キヤノンF-1(後期)+ブースターTファインダー
キヤノンF-1は同社最初のプロ用一眼レフとして1971年に発売が開始された一眼レフである。カメラとしての機能もさることながら、カラーバランスの優れたFDレンズ群、システム化されたアクセサリーなど用意されていた。76年にマイナーチェンジを行っているが、写真のカメラもその後期型。フィルム巻き上げレバーの予備角の拡大と巻き上げ角の縮小、フィルム感度の高感度側拡大など13項目にわたり改良されている。ブースターTファインダーは低輝度での測光能力をアップさせるアクセ。夜景撮影などでは重宝する。


ブースターTファインダー




ニコンF3AF+AiAF80mmF2.8S
市販されたAFのニコン一眼レフとしては最初となるモデル。写真のAiAF80mmF2.8Sのほか、AiAF ED200mmF3.5Sとの組み合わせであればオートフォーカスでの撮影を可能とする。また、他のニッコールでもF3.5よりも明るいレンズであれば、フォーカスエイドによる撮影が楽しめる。ちなみにAFファインダーDX-1は他のF3にも装着でき、その場合フォーカスエイド機能が働く。また、F3AFにAFファインダーDX-1以外のファインダーを装着すると他のF3同様のカメラとなる。発売は1983年。



ペンタックス67TTL+SMCペンタックス90mmF2.8
1969年に発売開始されたアサヒペンタックス6×7のビッグマイナーチェンジモデル。発売開始は89年。35mmフィルムを使用する一眼レフをそのまま大きくしたようなスタイルだが、機動性が高いうえに故障が少なくプロからアドバンスドアマチュアまで広く人気を誇った。充実したアクセサリーが用意されていたのもこのカメラの特徴で、ピックアップした個体にもTTL露出計を内蔵するファインダーが装着されている。スナップから風景撮影までオールラウンドに活躍する6×7カメラである。



ペンタックス67II(AE)+SMCペンタックス90mmF2.8
アサヒペンタックス6×7/ペンタックス67をより現代的に生まれ変わらせたのが1998年に登場のペンタックス67IIである。エッジの立ったボディシェイプとし、絞り優先AEモードを搭載。測光機能は評価測光、中央重点測光、スポット測光の選択を可能としている。さらにTTLストロボ機能に対応するシンクロソケットを採用するなど、撮影の可能性も格段に広がった。ペンタックス67シリーズは69年のアサヒペンタックス6×7の登場から2009年に生産を終了するまで、実に40年に渡って作られた息の長いモデルであった。


キヤノンEOS-1D Mark II N
ハイエンドのデジタル一眼レフをより身近にしたEOS-1D Mark IIの後継モデルである。当時としては高画素ともいえる有効820万画素CMOSセンサーのほか、2インチから2.5インチへとなった液晶モニターや現在のEOSシリーズと同じ絵づくりのピクチャースタイルを採用。高速連続撮影コマ速は8.5コマ/秒を実現する。イメージセンサーサイズはフルサイズとAPS-Cサイズの中間となるAPS-Hサイズで、有効撮影画角は実焦点距離の1.3倍とする。APS-Hサイズのセンサーは、EOS-1D IVまでのEOS-1Dシリーズの特徴であるが、焦点距離が稼げるためスポーツカメラマンからは重宝された。



キヤノンPowerShot S110 / IXY30S
PowerShot S110は、現行PowerShot S120の先代となるモデル。PowerShot S90から始まる第二世代PowerShot Sシリーズの開発コンセプトは、“薄暗い居酒屋でもきれいな写真の撮れるカメラ”であるが、本モデルもそのコンセプトにブレはない。高感度特性と階調再現性に優れた1/1.7インチ有効1210万画素CMOSセンサーとワイド端開放値F2.0の5倍ズームを金属製ボディに搭載する。IXY30Sは手に入れやすくスタイリッシュなコンパクトデジタルとして2010年に発売されたモデル。バッテリーチャージャーは欠品しているが、この価格は魅力的。

ショップ紹介「世界カメラ」


今回紹介した「世界カメラ」は、JR秋葉原駅・昭和通り口および東京メトロ日比谷線秋葉原駅・3番出口から徒歩1分のところにあるショップ。店内はさほど広くはないものの、ショーケースなど余裕あるレイアウトで配置されているため、カメラ・レンズをゆっくり見ることができる。また、ショップの外からも商品の多くを見ることができるのも特徴だ。
すぐ近くには、カメラファン加盟店のにっしんカメラアキバカメラがあるので、当サイトで商品を下調べして回遊することをオススメする。
ショップウェブサイト
ショップ紹介ページ

スタッフさんインタビュー
「オープンして2年ほどなります。主に国産のカメラやレンズを取り揃えておりますが、なかでも望遠系のレンズや目先の変わったアクセサリーには特に力を入れるようにしています。
また、このところ品薄状態の続いているコンタックスレンズも常に充実させるように努力しております。
今後はマウントアダプターユーザーの方々も満足していただけるようオールドレンズも精力的に揃えていきたいと考えていますので、秋葉原においでの際はぜひお立ち寄りください」



【近辺情報】
カメラ店発見!
IMTIAZS CAMERA MARKET (インティアズカメラマーケット)

秋葉原の中央を南北に横切る中央通り、末広町駅近くにディープなカメラショップを発見。ショップ名はIMTIAZS CAMERA MARKET。狭い店内に天井高く並んだラックには中古のカメラ、レンズなどが隙間なくぎっしりと並ぶ。店頭では常時ワゴンセールを行うなど、いかにも秋葉原らしいカオス的ショップである。一度チェックしてみることをおすすめする。

IMTIAZS CAMERA MARKET
住所:東京都千代田区外神田3丁目16−14
ショップウェブサイト


 
 著者プロフィール
  大浦タケシ(おおうら・たけし)

宮崎県都城市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。紆余曲折した後、フリーカメラマンとなり、カメラ誌、Webマガジン等でカメラおよび写真に関する記事を執筆する。中古カメラ店巡りは大切な日課となっており、”一期一会”と称して衝動買いした中古カメラは数知れず。この企画を機に、さらに拍車がかかる模様。2006年よりカメラグランプリ選考委員。
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