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中古カメラ 一期一会

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中古カメラ 一期一会
ショップのショーケースにならぶ中古カメラたち。中古カメラは1点モノで、同じ物は2つと無い。。。
いまこの時を逃したら、目の前のカメラとは2度と出会えないかもしれない。
写真家が、ショップを彷徨いながら出合ったお得なカメラたちを紹介する。
公開日:2013/11/12

すぐに使える、永く使える、実用的カメラ@関根カメラ

text & photo 大浦タケシ
今月は、立川市にある「関根カメラ」に行ってきました。関根カメラは創業30年の老舗ですが、ウェブサイトをお持ちでなくて、都心からも離れているので”知る人ぞ知るカメラ店”です。そんな関根カメラのショーケースから新刊MOOK「中古カメラはこう買いなさい!」に掲載している機種を中心に、”魅力的な実用機”をセレクトしました。
(CAMERA fan編)

取材協力:関根カメラ


ローライ35
後に多くのコンパクトカメラに影響を与えたローライ35の初号モデル。ハーフサイズよりも小さいと言われたボディ前面部に、絞りダイヤルとシャッターダイヤルを配置する。レンズは沈胴式3群4枚のテッサー40mmF3.5を搭載。さらに、カメラ背面から見てトップカバーの左側にフィルム巻き上げレバーを、カメラ底部にホットシューとフィルム巻き戻しレバーを装備するなど独特のルックスを持つカメラである。現在でも人気は高く、事あるごとに話題となるカメラである。製造初年は1967年。
価格:26,000円


コンタックスT
ポルシェデザインによる小さなボディに質感の高い外装をまとい、高性能のレンズを搭載する高級コンパクトの草分け的なカメラである。発売開始は1984年。カメラ前面部のレンズバリアを前に倒すと、それまで沈胴したカールツァイス・ゾナーT*38mmF2.8が繰り出す。距離計連動機能を搭載しており高精度なピント合わせを可能にするとともに、絞り優先AE機能を搭載し、被写界深度をコントロールすることができた。名称のTとはTinyの頭文字からきており、「小さい」を意味する。
価格:17,000円


ライツミノルタCL+Mロッコール40mmF2
ライツとミノルタが共同開したレンジファンダー機で、1973年に発売を開始している。コンパクトなボディにMマウントを採用し、露出計を内蔵する。本モデルは日本国内のみの発売で、日本以外ではライツCL銘で発売された。ちなみにCLとはコンパクトライカの略であるという。ライツミノルタCLには2本のロッコールレンズが用意されており、写真のMロッコール40mmF2のほかMロッコール90mmF4があった。
価格:ボディ 50,000円、レンズ 20,000円


ペンタックスMX+smcPENTAX-M40mmF2.8
オリンパスOMシリーズに対抗すべく、小型で軽量化を計ったのがMシリーズで、MXはその初号モデルである。発売は1976年。Mシリーズは露出の自動化もそのコンセプトとするが、本モデルにかぎり機械式シャッター機構を搭載するフルマニュアル機である。コンパクトなボディとともに比較的手に入れやすい価格設定がなされていたため、発売されると大いに人気を博した。姉妹機のMEとは開発時期等を同じとするとが、なぜかワインダーなど互換性がない。
価格:ボディ:23,000円+レンズ:15,000円


ニコンFM3A+Ai-Sニッコール50mmF1.4
1977年からはじまるニコンFMシリーズの最終モデル。本来FMシリーズは縦走り機械式シャッター機構を搭載するマニュアル露出機であるが、本モデルは機械式と電子式のハイブリッドタイプのシャッター機構を搭載するとともに、絞り優先AEでの撮影を可能としたモデルである。それまでのLED式の露出計ではなく、FEシリーズの追針式露出計の採用も特徴としていた。製造初年は2001年。06年に製造を中止するが、未だに人気のあるモデルである。
ボディ:58,000円+レンズ:16,000円


ニコンF3P+Ai AF Nikkor 28mm f/2.8D +モータードライブMD-4
ニコンF3については今さら詳細を述べるまでもないだろう。1980年の登場以来、ニコンのフラグシップモデルとして多くのプロ、アマカメラマンに支持され、2000年までの20年間製造されたカメラである。その報道向けモデルを一般に市販したのが本モデルである。レギュラーモデルの違いは、チタン製の外装を持つファインダーにホットシューを装備。強化された防滴性能やセルフタイマーと多重露出レバーの省略などがある。
価格:ボディ58,000円、レンズ:20,000円 、モータードライブ20,000円



コンタックスG2+プラナーT*35mmF2
コンタックスG1のAFが持つ測距成功率の低さ、動作速度の遅さなどの欠点を補うべく登場したAFレンジファインダーカメラ。連続撮影コマ速も2コマ/秒から4コマ/秒に、最高シャッター速度も1/2000秒から1/4000秒へとアップしている。その代わりボディサイズは一回り大きく、質量は約100g重い460gとする。描写特性の優れたカールツァイスレンズがライナップされていたのもこのシリーズの特筆すべきところで、なかでもホロゴンT*16mmF8は発売当時羨望の的であった。
価格:ボディ29,000円+レンズ43,000円



キヤノンEOS 7s+EF50mmF1.8
EOS 7Sは後の2ケタEOSデジタルシリーズのベースとなったフィルム一眼レフである。EOS 5/EOS 55で培われた視線入力AFを搭載し、測距点を7点とするミドルレンジモデルとして登場。フラグシップモデル EOS-1V に匹敵する動体予測機能を搭載していたほか、コマ速はそれより0.5コマ/秒上回る4コマ/秒としていた。先代モデルEOS 7との違いは、外観の仕上がりのほかAF性能の向上とE-TTL の搭載などとなる。製造初年は2004年。07年に生産を終了している。
価格:ボディ15,000円+レンズ17,000円


大浦のオススメ!

コーワSE
コーワは、風邪薬コルゲンコーワや胃腸薬キャベジンで有名な興和が製造していたカメラブランドだ。
コーワSEはレンズ固定式のカメラで、Cds式の外光式露出計を装備。レンズはコーワ50mmF1.9が付属していた。コーワはレンズ交換式の一眼レフも含めレンズシャッターを特徴としている。レンズシャッターとはいえ、シャッターを切ると見かけによらず派手なシャッター音をたてる。販売開始は1964年。コーワは78年に一般向けカメラ事業から撤退している。
価格:13,000円

ショップ紹介「関根カメラ」

東京は西部、立川市にあるカメラショップ。最寄り駅は西武拝島線・玉川上水駅で、南口駅前ロータリーからほど近いところにお店を構える。コンパクトなショップであるが、両壁面のショーケースにはところ狭しとカメラ、レンズが並ぶ。国産メーカーがメインで、MF時代のレンズが揃っているのもマニアにはうれしく思えるところだ。近隣には武蔵の雑木林が点在し、駅名にもなっている玉川上水がすぐ近くを流れる。風光明媚な場所柄ゆえ、撮影の折りにでも立ち寄ってみるとよいだろう。
ショップウェブサイト:なし
ショップ紹介ページ

スタッフさんインタビュー
当店はオープンして30年ほどなります。国産のフィルムカメラやレンズを主に取り揃えております。なかでもニコン製品には特に力を入れており、カメラ、レンズとも充実させるようにしております。店頭およびCAMERA Fanのサイトでお探しものが見つからない場合は、遠慮なくスタッフにお声をおかけください。店頭に収まりきれないものも多数ありますので、必ずお探しのものが見つかることかと思います。奥多摩などへの行楽のお帰りに、ぜひお立ち寄りくださいますようお願いいたします。

取材日:2013年10月30日

*記事内の商品に関する情報は、取材時点の店頭での情報です。現在の価格相場や、同店や他店での販売価格、在庫の有無を表すものではありません。同名の商品をお探しの場合は、CAMERA fanで最新情報を検索するか、加盟ショップに在庫をお問い合わせください。
 著者プロフィール
  大浦タケシ(おおうら・たけし)

宮崎県都城市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。紆余曲折した後、フリーカメラマンとなり、カメラ誌、Webマガジン等でカメラおよび写真に関する記事を執筆する。中古カメラ店巡りは大切な日課となっており、”一期一会”と称して衝動買いした中古カメラは数知れず。この企画を機に、さらに拍車がかかる模様。2006年よりカメラグランプリ選考委員。
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