TOP > コンテンツ一覧 >

SHUTTER GIRL WORLD

22
SHUTTER GIRL WORLD
シャッターガールこと大村祐里子が、光と闇を描いていきます。
公開日:2017/06/14

COLORS 〜 Painting with PEN-F〜

photo & text 大村祐里子

OLYMPUS PEN-F + M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO(以下、共通)
F1.2 1/1600 ISO200 WB:5300K カラークリエーター

わたしの目に飛び込んでくるもの

「世界を見つめたとき、最初に目に飛び込んでくるものはなんですか?」と聞かれたら、迷わず「色です」と答えます。

お散歩中は「空が綺麗」「お花が綺麗」……ではなく、「青い空が綺麗」「赤いお花が綺麗」と、目の前のものの「色」を一番に感じながら歩いています。

わたしは、風景でもポートレートでも、写真を撮る際に「見たときに感じたものをその場できちんと写したい」と思っています。ですから、見たときの色の印象も、その場で忠実に写し撮りたいと考えています。

でも、見たときの色の印象を“その場で”忠実に写し撮るのは案外難しいことです。青が綺麗だなと思ったら、フィルムカメラならば青が強調されるフィルムを使ったり、デジタルカメラならばホワイトバランスを調整して青を強くしたりします。ただ、それだと、なかなか自分の納得できる色になりません。あとで現像やレタッチをして理想の色に近づけるという手法もありますが、そもそも“その場”での調整ではないですし、時間が経ってしまうと

「あれ?こんな色だったっけ?ちょっと違う気がするぞ?」

と、自分がそのとき感じた色がわからなくなってしまうことがよくあります。
それは、自分の「感じとる力」が弱くなっているようにも思えるのです。

 

OLYMPUS PEN-F


OLYMPUS PEN-F + M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
 

直感的に色をコントロールして、感じた色を写し取る

そんなわたしにとって、撮影時に色を直感的に操作できるオリンパス PEN-Fは最高の武器です。ファインダーを覗きながら、ダイヤルをぐるぐると回すだけで、「見たときに感じた色をその場できちんと写し撮る」ことができてしまうのです!シャッターを切った瞬間に、自分の理想的な色合いの写真に仕上がります。まるでカメラと脳が繋がっているよう。こんなに気持ちの良いことはありません。

色を調整する際に役立つのが、PEN-Fの「カラークリエイター」と「カラープロファイルコントロール」機能です。この2つは、カメラの前面にあるクリエイティブダイヤルを回すと呼び出せます。前者の「カラークリエイター」は全体的な色調と彩度を、後者の「カラープロファイルコントロール」は、個別の色の彩度を調整することができます。


 

オリンパス PEN-F ボディ前面 クリエイティブダイヤル

右から「CRT」=カラークリエーター
「ART」=アートフィルター
「COLOR」=カラープロファイルコントロール
「MONO」=モノクロプロファイルコントロール
今回掲載する写真は、カラークリエーターと、カラープロファイルコントロールで撮影した
 

カラークリエーターを使いこなす


F1.8 1/4000 ISO200 WB:5300K カラークリエーター

たとえば、お花畑にて、「咲いているお花が光に照らされて、全体的に青くクールな感じで輝いているのが美しいな」と思ったら、クリエイティブダイヤルで「CRT」(カラークリエイター)を呼び出します。そこで、青を選択し、彩度を少しだけ上げます。そうすると、画面全体が少しだけ彩度の高い青になります。こうすることで、自分が美しいと思った「全体的な青」を強調することができます。


カラークリエーター・色相設定画面


 

カラープロファイルコントロールを使いこなす


F1.4 1/640 ISO200 WB:7500K カラープロファイルコントロール

今度は「落ち葉の中に落ちている赤い椿の花が美しい」と感じたとします。その時には、クリエイティブダイヤルで「COLOR」(カラープロファイルコントロール)を呼び出します。そこで、赤を選択し、彩度を上げます。また、赤以外の色はすべて彩度を下げます。そうすると、画面全体でみたとき、椿の赤だけがぐっと強調されるので、美しいと感じた「赤い椿の花」を印象付けることができます。


カラープロファイルコントロール・色相設定画面




F4.5 1/30 ISO200 WB:5300K カラープロファイルコントロール

カラープロファイルコントロールは、強調したい色が1色だけではなく、2色、3色ある場合にも有効です。緑の森の中にオレンジ色の光が差し込んでいたとします。緑とオレンジ、両方が美しいと思ったら、それぞれの彩度をあげれば、2つの色を印象付けることができます。



F3.2 1/60 ISO200 WB:5300K カラープロファイルコントロール




F1.8 1/5000 ISO200 WB:5300K カラークリエーター




F5.0 1/800 ISO200 WB:5300K カラークリエーター




F1.2 1/800 ISO200 WB:5300K カラープロファイルコントロール




F1.4 1/1600 ISO1600 WB:6000K カラークリエーター




F1.8 1/13 ISO3200 WB:5300K カラークリエーター



F1.4 1/3200 ISO200 WB:5300K カラープロファイルコントロール




F1.4 1/640 ISO1600 WB:6000K カラークリエーター




F1.2 1/1250 ISO200 WB:5300K カラープロファイルコントロール




F1.4 1/4000 ISO200 WB:5300K カラープロファイルコントロール




F1.2 1/40 ISO200 WB:7500K カラークリエーター
 

自分の個性を気づかせてくれるカメラ〜オリンパス PEN-F〜


わたしは、色は「個性」だと思っています。その人の好きな色こそが、その人の個性なのではないかと。今回、いままでカラークリエイターとカラープロファイルコントロールを使って撮影した写真を混ぜて並べてみました。ずらりと並んだ写真を眺めて思ったのは、

「直感的に撮影した写真というのは、自分らしさが全開になるな」

ということ。うまく言葉にはできないのですが、たくさんの写真から、不思議と「大村祐里子が好きな色」が伝わってくる気がしました。きっとこれがわたしの「個性」なのだと改めて気が付きました。

PEN-Fは、好きな「色」、すなわち「個性」に気づかせてくれる素晴らしいカメラ。わたしのように、自分の好きな色を強く認識しているひとはもちろん、自分の好きな色がわからない、これから見つけていきたい、というひとにも向いています。日が経つごとに、使えば使うほど、PEN-Fに出合えてよかったという想いが強くなっています。






<関連サイト>
オリンパス PEN-F
https://www.olympus-imaging.jp/product/dslr/penf/

 
 著者プロフィール  
大村 祐里子(おおむら ゆりこ)

1983年東京都生まれ
ハーベストタイム所属。雑誌、書籍、アーティスト写真の撮影など、さまざまなジャンルで活動中。雑誌連載:『フォトテクニックデジタル』にて「身近なものの撮り方辞典」、『写ガール』にて「読書感想写真」、『デジタルカメラマガジン』にて「カメラおじさんを探して三千枚 」を連載中
http://shutter-girl.jp/
Twitter:@Holy_Garden