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中古カメラ 一期一会

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中古カメラ 一期一会
ショップのショーケースにならぶ中古カメラたち。中古カメラは1点モノで、同じ物は2つと無い。。。
いまこの時を逃したら、目の前のカメラとは2度と出会えないかもしれない。
写真家が、ショップを彷徨いながら出合ったお得なカメラたちを紹介する。
公開日:2012/04/05

今月の中古カメラチェック!〜ハッセルブラッド特集〜

photo & text 大浦タケシ

★今回は「カメラ・ライフ Vol.12」の特集に合わせてハッセルブラッドをご紹介いたします。

取材協力:新橋イチカメラ・千曲商会

500C/M+プラナーC80mmF2.8 T*
500C/Mは、それまでの500Cを改良(Modified)したモデルとして1970年に発売を開始。1989年までの19年間製造され、多くのプロフェッショナルカメラマンから愛された。一般にハッセルブラッドといえば、この500C/Mを指すといっても過言ではないだろう。写真の500C/Mはオーバーホール済みで、良好な状態を保つ1台。(新橋イチカメラ)



500C/M+プラナーC80mmF2.8 T*
中古市場でも高価なハッセルブラッドだが、丹念に探せばレンズ、フィルムマガジン込みでこのような価格で手に入れることも可能だ。現状品とはなるが、使用に関して際立った不都合は見当たらず、手軽にハッセル&ツァイスの世界が楽しめる。ここから、システムを組んでいくことも可能だ。付属するレンズはT*マークの付いたプラナー。(千曲商会)


SWC
1959年から79年まで発売されたスーパーワイドカメラ。レンズはカールツァイス製のビオゴンCF38mmF4.5で、35mm換算で21mm相当の画角が得られる。ピックアップしたSWCはT*コーティングが施される前のモデルなので、1973年以前に作られたものと推測される。超広角レンズとコンパクトなボディで機動力を活かした撮影が楽しめる。 (千曲商会)



500EL/M+ディスタゴンC50mmF4 T*
+オートマチック絞りコントロールユニット+メータープリズムファインダー
オートマチック絞りコントロールユニットは、その名のとおり露出に合わせて絞りをコントロールするユニットだ。いわゆるシャッタースピード優先AE撮影が可能で、電源は500EL/Mなどのモータードライブカメラのボディから供給される。構造的にはユニットが露出に応じて絞り環を動かすプリミティブなものだが、気になるアクセサリーだ。(千曲商会)



553ELX+プラナーCF80mmF2.8 T*
モータードライブカメラ500ELXの後継モデルで、503CXをベースとする。もちろんファインダースクリーンはミノルタ製の「アキュートマット」を採用。単3形乾電池5本を電源とするのもそれまでと異なる部分で、末永く愛用することができる。コマ速は1.3コマ/秒と中判としては比較的高速であることも注目できる部分だ。(新橋イチカメラ)



903SW
SWC/Mの後継モデルで1988年に発売の開始されたスーパーワイドカメラ。搭載するビオゴンCF38mmF4.5 T*は、それまでのコンパーシャッターからプロンターシャッターに変更されたほか、光学的にもブラッシュアップが図られる。その描写については改めて説明するまでもなく、独特のフォルムとともにマニア垂涎の的といえる。 (新橋イチカメラ)



503 CXi+プラナーCF80mmF2.8 T*
503CXのリニューアル版で、ワインダーが装着できるなど細かな部分がブラッシュアップされている。また、シャッターボタンは指に当る部分が広くなったソフトレリーズボタンを採用しているのも、目新しい部分だ。フィルムマガジンA12は整備済みであるほか、マガジンスライドは新品が付属。 (新橋イチカメラ)


503CW+プラナーCF80mmF2.8 T*
+ワインダーCW+メータープリズムビューファインダーPME90
503CW は500シリーズ(Vシリーズ)の最終型。写真は、プラナーCF80mmF2.8 T*とフィルムマガジンA24に加え、メータープリズムビューファインダーPME90とワインダーCWを装着している。ワインダーは、単3形乾電池の使用が可能で、最高0.8コマ/秒のコマ速を実現。システムカメラの真骨頂ともいえる組み合わせだ。 (新橋イチカメラ)



202FA+プラナーCFE80mmF2.8 T* 
ボディ側面とフォーカシングフードに描かれた2本の青いラインが特長のフォーカルプレーンシャッター機。絞り優先AE撮影も可能で、35ミリカメラに慣れたユーザーにも使いやすい中判カメラである。残念ながらレンズシャッターを使用した撮影はできないが、その分シンプルな操作性で使いやすいハッセルブラッドである。 (千曲商会)



500EL/M 20YEARS IN SPACE + ディスタゴンC60mmF4
スペースカメラ20周年を記念して発売されたホワイトバージョンの500EL/M。フィルムマガジンA12も専用の仕様となる。掲載した画像のカメラはコレクションとして大事に保管してあったもの。ミントといってよいほどコンディションは良好だ。このようなモデルが存在するのも、ハッセルならでは。クロームのCレンズがよく似合う。 (千曲商会)



テッサーCB160mmF4.5 T*
CBシリーズはハッセルブラッドのレンズのなかでも価格を抑えたシリーズだ。3本がライナップされていたが、本レンズはそのうちの望遠を担うものとなる。F設定のほか電気接点を持たないため、一部のフォーカルプレーンシャッター機では使うことができないが、カールツァイスの持つ高い描写特性は他のレンズと同じだ。(新橋イチカメラ)



テレ・アポテッサーCF500mmF8 T*
35mm判換算で約280mmの望遠レンズだ。ハッセルでは、これ以上の焦点距離となるとフォーカルプレーン用のミロター1000mmF5.6となるので、実質最大焦点距離といってよいだろう。見た目とは裏腹に比較的軽量なのも特長とする。中判では望遠特有の描写を活かした作品は少ないので、人と違う表現を楽しみたいのならこの1本だ。(新橋イチカメラ)


ハッセルブラッド・アクセサリー
  
巻き上げクランク、巻き上げノブ、露出計付きノブ
システムカメラであるハッセルブラッドで、もっとも手軽なチューンナップのひとつが巻き上げクランク(巻き上げノブ)の交換だろう。古いタイプのものを装着して雰囲気あるものとしたり、露出計の内蔵された巻き上げノブに交換して操作性を向上させても楽しい。交換は簡単なので、ぜひ挑戦してみたいカスタムである。 (千曲商会)
  
フラッシュガンブラケット
ハッセルのグリップといえばガングリップが有名だが、こちらはフォーカシングフードを装着したカメラでも使い勝手のよい、いわゆるL型グリップである。グリップ上部にホットシューを備えるほか、グリップを持つ左手でシャッターを切ることも可能としている。ホールディング性の向上に一役買う実用的なアクセサリーだ。 (千曲商会)
  
ダブルハンドグリップ
ヒコーキの操縦桿のようなスタイルだが、500シリーズのモータードライブカメラに装着し、主に航空写真などの撮影の使用を前提に考えだされたグリップ。右手側のグリップエンドにはシャッターボタンを、左手側のエンドにはアクセサリーシューを備える。モータードライブカメラのユーザーでなくとも、欲しくなりそうな逸品だ。 (千曲商会)
 
 ハッセルアクセサリー

ハッセルブラッドは、ユーザーの撮影スタイルや被写体などによってアクセサリーを自由に組むことのできるシステムカメラである。しかも互換性があるため、ほとんどの場合、古いアクセサリーでも新しいカメラに装着でき、その逆もまた可能としている。バリエーションも多彩なのも特長で、ユニークなものは人気があるため、見つけたら即買いしよう。 (新橋イチカメラ)
*掲載順は、製品の販売開始年順です。
*記事内の商品に関する情報は、取材時点の店頭での情報です。現在の価格相場や、同店や他店での販売価格、在庫の有無を表すものではありません。同名の商品をお探しの場合は、CAMERA fanで最新情報を検索するか、加盟ショップに在庫をお問い合わせください。
取材日:2012年3月29日


取材協力:新橋イチカメラ
新橋イチカメラは、JR御徒町駅北口から春日通り沿いに東へ5分ほど歩いた場所にあるカメラ店。中古では35ミリカメラやデジタルカメラのほか、中判・大判カメラにも力を入れており、ハッセルブラッドもレンズを含め充実した品揃えを誇る。店頭に並ぶカメラのほとんどは、オーバーホールや整備されているものがほとんどなので初心者でも安心のお店だ。


取材協力:千曲商会
JR上野駅正面玄関口から約3分のところにあるのが千曲商会だ。今回紹介したハッセルブラッドのほかにライカ、ローライフレックスなど海外ブランドのカメラに強いのが特徴。店内はところ狭しと中古のカメラ、レンズがショーケースに並ぶほか、正規品の新品なども取り扱っており、舶来カメラマニア注目のお店である。随時開催されるミニ写真展も一見の価値あり。

カメラ・ライフ Vol.12

 
今号のカメラ特集は「ハッセルブラッド最強伝説」。
フィルムからデジタルへと変換する現在に至るまで、 6×6判一眼レフカメラの王者として君臨し続けているハッセルブラッドVシステムのタフでしかも優美な魅力を辿ります。
旅の特集は、尾仲浩二さんが初めて訪れたフランスを思いおこしながら20年後にラ・ロシェルの街を旅しました。そこで撮り歩いた写真と文章をまじえて紹介します。
詳細情報は、こちらから。






 著者プロフィール
  大浦タケシ(おおうら・たけし)

宮崎県都城市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。紆余曲折した後、フリーカメラマンとなり、カメラ誌、Webマガジン等でカメラおよび写真に関する記事を執筆する。中古カメラ店巡りは大切な日課となっており、”一期一会”と称して衝動買いした中古カメラは数知れず。この企画を機に、さらに拍車がかかる模様。2006年よりカメラグランプリ選考委員。
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