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中古カメラ 一期一会

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中古カメラ 一期一会
ショップのショーケースにならぶ中古カメラたち。中古カメラは1点モノで、同じ物は2つと無い。。。いまこの時を逃したら、目の前のカメラとは2度と出合えないかもしれない。写真家がショップを彷徨いながら出合った魅力的なカメラたちを紹介する。
公開日:2012/05/03

初心者にオススメする ”ファーストカメラ”

photo & text 大浦タケシ
取材協力:マップカメラ
はじめてのカメラ選び・・・
 TwitterなどのSNSでフォロワーの方からカメラファンのアカウント宛に、「はじめてカメラを買おうと思っていますが、なにを買ったらいいですか?」という質問を受けることがあります。
「どのメーカーを選んだら良いのか?」
「どの機種が使いやすいのか?」
「デジタルユーザーでも使いやすいフィルムカメラは?」
今売っている機種のスペックや値段を調べても、なかなか判断できなくて迷ってしまうのではないでしょうか?

今回は、大浦タケシさんと一緒に、これからカメラをはじめる人のために初心者向けのカメラをセレクトし、あなたの「ファーストカメラ」選びをお手伝いします。

セレクトの基準は、以下の3つとしました。

・操作が難しくないこと
・フィルムカメラの場合、マニュアル撮影ができて、露出計も装備されていること
・デジタル一眼の場合、ボディだけで2万円〜5万円。ボディとレンズのセットでも7万円以下のリーズナブルな価格で、比較的新しい機種であること

中古のススメ
はじめてカメラを買う時に、多くの人は新品を買われるのではないでしょうか?
でも、初めは予算をおさえて、まず試してみたい。という方には、中古カメラはオススメです。
「道具」は、使ってみてはじめて気がつくことが多くあります。
まずは価格的にも気軽な中古を買ってみて、そのメーカー、その機種の特徴や操作感を体感する。
その後に、最新機種を新品で買ってみる。という流れもよいのではないでしょうか?

今回ご紹介する機種以外にも、初心者向けのカメラはたくさんあります。
ぜひ中古カメラショップを訪れて、聞いてみてはいかがでしょうか?
きっと専門知識のあるスタッフの方々が、丁寧にアドバイスしてくれるはずです。

さあ、今月も運命の中古カメラに出合いに、大浦タケシさんと出かけましょう。
(CAMERA fan編集部)

初心者のためのファースト”フィルム一眼レフカメラ”



ニコン New FM2+Ai-S Nikkor 35mmF2
写真学生の定番モデルといえば、かつてはニコンFMシリーズであった。マニュアル露出オンリーとするシンプルな機能に、コンパクトなボディ、電池を必要としない機械式シャッターの採用などが理由だが、それは一方でベテランにも好まれるスペックでもあった。本モデルはシリーズ3代目となるモデルで、シンクロ同調速度がそれまでの1/200秒から1/250秒へとアップしている。写真のNew FM2に装着しているAiタイプのニッコールレンズは、エントリーモデルを除く現行のデジタル一眼レフでも使用が可能だ。



ニコン F3HP
電子化されたシャッター機構をFの一桁モデルとしてはじめて採用したカメラで、絞り優先モードでの撮影が可能。 イタリアの工業デザイナー、ジウジアーロのボディデザインとともにその後のニコン一眼レフに多大な影響を与えた。また、カメラとしても長寿で、1980年から2000年まで永きに渡り製造・販売されたことも特筆すべき部分だ。写真のF3は眼鏡使用時でもファインダー視野が確保できるよう低倍率のアイレベルファインダーDE-3を搭載したハイアイポイント仕様モデル。



ニコン F100+AF NIKKOR 28mmF2.8D
F100は発売当時、別名「F5ジュニア」といわれたほど、当時のフラッグシップF5と遜色のない機能を持つフィルム一眼レフである。しかも、F5の下部を切り取ったようなスタイリングのため軽量に仕上がり、機材を少しでも軽くしたい多くのプロやアドバンスドアマチュアからも支持された。掲載したカメラは比較的状態がよく、価格も熟れた1台。これからフィルムを始めたい写真愛好家に最適なカメラといえる。シンプルな単焦点レンズとともに使い込んでみたい。



キヤノン EOS-1N
現行機種EOS-1Vの前モデルであるEOS-1Nは、AF5点測距や16分割測光に加えCPUのハイパワー化により高速で精度の高いAF、AEが可能となったカメラである。特にAFの進化は、それまでEOSの導入を躊躇っていたカメラマンの多くが、MFカメラから乗り換えたほどで、EOSおよぶEFレンズの金字塔というべきものだ。フラッグシップらしい大柄で押しの強いボディだが、コンパクトなEF単焦点レンズと組み合わせて使ってみたい。




初心者のためのファースト”デジタル一眼レフ&ミラーレスカメラ”



ニコン D200
2005年12月に発売を開始したニコンのミドルレンジデジタル一眼レフ。それまでのD100から大きく進化し、基本性能の高さに加え高品位で風格あるスタイリングを誇る。イメージセンサーには有効画素数10.2メガを採用、5コマ/秒の高速連写も可能とする。さらにシャッターのレリーズタイムラグは、当時のこのクラスとしては短い50msを実現しており、スポーツ・動体の撮影にも適している。オールラウンドに活躍するデジイチとしてオススメの1台。



キヤノン EOS 50D+シグマAF18~50mmF2.8 EX DC
EOSの二桁モデルはEOS D30、D60を第一世代とすると、EOS 10Dからの第2世代はこのEOS 50Dまでといってよいだろう。現行のEOS 60Dは、それまでとコンセプトが少々異なり第3世代と呼べるからだ。その第2世代最終モデルのEOS 50Dはマグネシウム製のボディをまとい、高機能で品位の高いつくりがウリ。ビギナーが腕を上げても物足りなさを感じることはない。装着しているシグマAF18~50mmF2.8 EX DCは、開放値の明るさとコンパクトな鏡筒が特長の標準ズームだ。



ペンタックス K-7+DA18~55mmF3.5-5.6AL II
APS-Cサイズのデジタル一眼レフのなかでも、ペンタックスのフラッグシップモデルは基本性能が高いうえに多機能。このK-7も例外ではなく、視野率100%のファインダーやピントの山の掴みやすいスクリーンの採用などいうに及ばず、センサーシフト方式の手ブレ補正機構を使った構図微調整機能と自動水平補正機能のほか、HDR機能もいち早く搭載している。魅力的なレンズも比較的安価で揃うので、デジタル一眼レフ初心者の心強い見方といえる。



ソニー α300レンズキット
現在、αシリーズは全てEVFとなり、落胆したファンも少なくないソニーだが、本モデルはそれ以前のクイックリターンミラーと光学ファインダーを搭載した正真正銘の一眼レフ。クリアなファインダー画面でしっかりと被写体と対峙できる。10.2メガのイメージセンサーや、2.7インチの液晶モニターなどファースト“デジイチ”として不足のないスペックと機能を搭載しているのも特長である。標準ズームとの組み合わせで、このプライスはお買得。



ソニー NEX-5ダブルレンズキット
NEX-5は、ソニー初のミラーレスとしてNEX-3とともに人気を博したモデルである。ミラーレスは短いフランジバックを活かし、マウントアダプターを介して自社以外のレンズの装着が楽しめるが、本モデルはピーキング機能を搭載するなど、そのような撮影をサポートする。写真のNEX-5は、標準ズームと広角単焦点レンズがセットになったダブルレンズキットのみで発売されたゴールドバージョンだ。



オリンパス PEN E-P1パンケーキキット
PEN E-Pシリーズの初代モデルで、使いやすい画角のパンケーキ単焦点レンズと光学ファインダーVF-1の付属するモデルだ。同シリーズは往年のハーフサイズ一眼レフカメラオリンパス・ペンF をオマージュしたボディシェイプを持つ。古いカメラ愛好家には懐かしく、新しいファンには新鮮に映ることだろう。写真のパンケーキレンズだけでも中古市場では2万円前後、VF-1も7千円前後となるので、お買得感の高い一台だ。



パナソニック LUMIX DMC-GF1+オリンパスM.ZUIKO DIGITAL 17mmF2.8
いわゆる箱形のボディを持つGFシリーズの初号モデルである。ダイヤルやレバー類を多用し、デジタル一眼レフユーザーにも使いやすいのが特長だ。この後のGFシリーズは、軽量コンパクトになったものの、コンパクトデジタルに準じた操作性となり、しかもEVFが装着できなくなったことを考えると、GF1は玄人受けするカメラといえる。レンズは同じマイクロフォーサーズのオリンパスのM.ZUIKO DIGITALを装着してみたが、このような組み合わせも楽しい。



パナソニック LUMIX DMC-G3+LUMIX G VARIO 14~42mmF3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
ミラーレスは、パナソニックLUMIX DMC-G1よりはじまった。写真は、その3代目となるモデルで、現行モデルだ。EVFを内蔵し、バリアングル液晶モニターを搭載した使いやすいカメラである。ホワイトカラーもコンパクトなボディによく似合う。オリンパスなど他のマイクロフォーサーズ規格に準拠するメーカーのレンズが、そのまま純正レンズと同じように使えるのも特長だ。装着する標準ズームはコンパクトながら手ブレ補正機構を内蔵している。



*記事内の商品に関する情報は、取材時点の店頭での情報です。現在の価格相場や、同店や他店での販売価格、在庫の有無を表すものではありません。同名の商品をお探しの場合は、CAMERA fanで最新情報を検索するか、加盟ショップに在庫をお問い合わせください。
取材日:2012年4月26日


取材協力:マップカメラ
カメラ激戦区新宿西口に店舗を構えるカメラ店だ。新品のカメラ・レンズのほか今回紹介した国産の中古やライカ、ハッセル、ローライなども充実した品揃えを誇る。店内のショーケースには整備の行き届いた中古がところ狭しと並び、欲しいものが必ず見つかることだろう。1号館と2号館があり、フロアによって取扱い商品が分かれている。
1号館には、カメラ関係のほかに高級腕時計や万年筆なども取り扱っており、マニア垂涎のお店である。
 著者プロフィール
  大浦タケシ(おおうら・たけし)

宮崎県都城市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。紆余曲折した後、フリーカメラマンとなり、カメラ誌、Webマガジン等でカメラおよび写真に関する記事を執筆する。中古カメラ店巡りは大切な日課となっており、”一期一会”と称して衝動買いした中古カメラは数知れず。この企画を機に、さらに拍車がかかる模様。2006年よりカメラグランプリ選考委員。
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