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オレたち、かめらふぁん!

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オレたち、かめらふぁん!
CAMERA fanを運営する玄光社スタッフブログです。
カメラと写真を楽しむネタをご紹介していきます。
公開日:2012/03/14

謎の中古レンズ OLYMPUS D.ZUIKO 3cm F2.8 Lマウント改

CAMERA fan編集部

カメラマン・中村文夫氏の事務所で見つけた怪しいレンズ。
詳細は、実写画像と共に後ほど追記します。


追記
ボンジュール ( ̄∠  ̄ )ノ

「あ、これ買ってないよ、ちょっと編集部から借りているだけだから・・・」

という妻への言い訳が口癖のチワワです。

買い物がバレたときに、そんな嘘を150回くらい使ってきましたが、今回は本当です。
このレンズは、カメラマンの中村文夫さんからお借りしています。

まずはじめにみなさんに言いたいのは、

「子どもは真似しないでください。」ヽ( )`ε´( )ノ

これは改造レンズです。
「あぶない刑事」によく「改造拳銃」が出てきましたが、
それと同じくらい危険です。
「改造」するには、工具が必要です。
子どもが工具をつかうと、手を切ったり、つついたり、間違えて口に入れたりして、大怪我をします。
あと、改造に失敗して、結果的に高い買い物になったりします。
だから、子どもや中古カメラ初心者は、改造をしないでください。

これは、おちゃめな改造プロフェッショナル中村さんが、オリンパス PEN のレンズを取り出して、Lマウントに改造してしまったという逸品です。
 

さて、オリンパス PENは、画面サイズが半分の「ハーフサイズカメラ」で1959年に生まれました。
このレンズは、「3cm F2.8」なので、1960年発売のPEN Sのものだと思われます。

私も以前PEN Sを持っていましたが、とてもいいカメラでした。
(残念ながら貧乏になったときに売りました。)


昔の私のPEN S。手放したカメラの写真を見ると、
別れた彼女の写真を見るような寂しい気持ちになる。




さて、このオリンパス PEN・改造Lマウントレンズ+SONY NEX-5で撮った写真がこれ。
  
やわらかいね〜。しかし、ピントの合っていない奥のほうが、ボワボワ。ロシア製フェドのほうが、まだましでした。夜景になると、ほんとにフィルムカメラの雰囲気です。光源はやはりボワボワ。でもいい感じです。

  
ネオンが滲んでます。あなたの心が滲んだときに使いたいレンズです。
ネガフィルムのようなコントラストの低さ。
コントラストが低くても、撮影時のモチベーションだけは高く持ちましょう。

このレンズは、改造レンズのためにピントリングが細くて、ピントを合わせずらいのです。NEXのピーキング機能を使っても、操作しながら、ピントの山をつかむのがとても難しい。
ではどうするかというと、3mくらいの場所にピントを固定して、F5.6くらいまで絞ってスナップショットしていきます。

こういうレンズに出会ったら、ピントはアバウトでいいんだなあと。
写真をきちんと勉強している人には、「ピンが合ってないなんてそれはダメな写真だ。」って思うかもしれません。
デジタルカメラだと、たいていほぼ間違いない場所に、カメラがピントを自動的に合わせてくれます。それが当たり前ですね。

でも、このレンズではムリ。

だからと言ってダメなレンズか?
つまらないレンズか?

そんなんことありません。
すっごく楽しいんです。

「ピントを合わせなきゃっ」っていう強迫観念が取り払われると、とても自由になれます。

逆光ボワボワ。
ピントもボワボワ。
てきとうでいいんだなぁ〜と。

そんなリラックスした気持ちにしてくれるレンズです。
そして、そんな楽しいレンズを使えるマウントアダプター遊び。
たまりませんね〜〜。

では、また此処で。

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IDEA of Photography 撮影アイデアの極意」南雲暁彦・著


「個性あふれる"私らしい"写真を撮る方法」野寺治孝・著

これからフィルムカメラをはじめたい人のためのガイドブック

フィルムカメラ・スタートブック」大村祐里子・著
 
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