イベント情報
公開日:2025/06/27
ライカ社「ライカI」誕生100周年を記念した写真展を開催!記念写真集も販売
CAMERA fan編集部

New York City 1974 | From the exhibition: Joel Meyerowitz: The Pleasure of Seeing | Ernst Leitz Museum, Wetzlar 2025
ライカカメラ社(以下ライカ社)が本社を構えるドイツ・ヘッセン州ウェッツラーの「ライツパーク」にては今年「ライカI」誕生100周年を迎えることを記念し、3つの写真展が開催される。いずれも選りすぐりの作品を集めた珠玉の写真展で、アメリカにおけるストリートフォトグラフィーの代表格に挙げられるジョエル・マイロウィッツ、ルポルタージュ写真に新境地を開くフランス人写真家 エドゥアール・エリアス、そしてミュージシャンでありライカを愛用する写真家 ジェイミー・カラムの作品を展示する。会期は、2025年6月29日(日)〜9月21日(日)。
また、100周年を記念して、写真集『100 Leica Stories』も発売される。この書籍は、ライカの100年の歴史を象徴するアイコニックな写真や、世界を動かした瞬間、そして数々の写真家たちの個人的な体験談を100の物語で綴ったもの。プロの作品だけでなく、一般のライカユーザーから寄せられた感動的なエピソードも多数収録されており、ライカが時代と共に歩んできた軌跡を深く知ることができる。さらに初代ライカから最新モデルに至るすべてのカメラを紹介するほか、ライカカメラ社の歴史を網羅した詳細な年表も掲載される。写真集『100 Leica Stories』は2025年7月発売予定。
French Foreign Legion, Bambari, Central African Republic 2014
At the French advanced outpost headquarters, soldiers taking cover behind sandbags
Édouard Elias: Eyewitness | Leica Gallery Wetzlar 2025

From the exhibition: Jamie Cullum: These Are the Days | Leica Gallery Wetzlar 2025
<写真展概要>
会期:2025年6月29日(日)〜9月21日(日)
会場:ドイツ・ヘッセン州ウェッツラーの「ライツパーク」内
<展示内容>
回顧展「The Pleasure of Seeing」(エルンスト・ライツ・ミュージアム)
ジョエル・マイロウィッツ「The Pleasure of Seeing」(エルンスト・ライツ・ミュージアム)
アメリカのストリートフォトグラフィーの巨匠、ジョエル・マイロウィッツの大規模な回顧展。彼のキャリア初期から現在に至るまでの「色」を駆使した作品の進化を堪能できる。
写真展「Eyewitness」(ライカギャラリー・ウェッツラー)
エドゥアール・エリアス「Eyewitness」(ライカギャラリー・ウェッツラー)
フランスの若手フォトジャーナリスト、エドゥアール・エリアスが世界の社会的・人道的危機を捉えた、心を揺さぶるルポルタージュ写真展示。
写真展「These Are the Days」(ライカギャラリー・ウェッツラー)
ジェイミー・カラム「These Are the Days」(ライカギャラリー・ウェッツラー)
世界的ミュージシャン、ジェイミー・カラムがライカで切り取った自身の日常や旅の個人的な視点を紹介。[ステートメント]
「写真は私に世界と自分自身に関するすべてを教えてくれました」
「私は常に、自分は“色”の代弁者であると考えてきました。色鮮やかな瞬間ではなく、私がテーマとするのは実生活です。見たもの、そのすべてを伝えることができたらと思っています。そこにおいて、まったく新しい地平を切り拓いてくれるのが“色”なのです」
(ジョエル・マイロウィッツ)
「写真家として、自分の作品は物語を伝える一様式だと考えています。ひとつの物語を届けるため、言葉や文章を組み立てるのと似ています」
「写真家という仕事は、単なる“職業”ではなく、情熱と好奇心そのものです。多くの場合、コンフォートゾーンを抜け出し、自らを危険にさらすほどの献身を求められる活動です。その危険に惹かれてこの仕事をしているのではなく、物語の現場に立ち会うことができるという可能性、それに魅力を感じているのです」
(エドゥアール・エリアス)
「この世界がいかに奇妙で信じがたいものであるかを示す瞬間を捉えたとき、その写真は永遠に記憶に刻まれる一枚になると思います」
(ジェイミー・カラム)
<プロフィール>
ジョエル・マイロウィッツ
1938年3月6日、ニューヨークシティに生まれる。絵画を学んだあと、アートディテクターとして活動。写真家ロバート・フランクとの出会いにより、アートディレクターの職を辞し、写真家への道を進むことを決める。ニューヨークおよびアメリカ国内の撮影旅行でストリート写真を数多く撮影した後、1966年から1年間、ヨーロッパに滞在。「ライカM2」「ライカM4」「ライカM6」などを愛用し、現在はライカMシステムおよびライカSシステムを使って撮影を行う。複数の書籍を出版し、2016年にはこれまでの活動を称えてライカカメラ社より「ライカ・ホール・オブ・フェイム・アワード」を受賞するなど数多くの賞を受賞。ニューヨークおよびロンドン在住。
エドゥアール・エリアス
1991年6月29日、エジプト人の父親とフランス人の母親のもと、フランス・ニームにて生まれる。
エジプト、シャルム・エル・シェイクで10年間を過ごした後、経済学を学ぶため、2009年にフランスに帰国。その後、フランス・ナンシーにある美術学校エコール・ド・コンテ(École de Condé)に再入学し写真を学ぶ。すでに在学中から、トルコのシリア難民、戦時下のシリアを自主的に撮影。
2013年6月6日、取材中に現地の武装勢力により拉致され、11ヶ月後に解放される。以来、写真家として人道的危機や世界の紛争地域の取材に、より精力的に取り組んでいる。最近の活動としてはウクライナから現地の状況を伝えている。彼の作品はこれまでに多数の賞を受け、国際的に発表されている。「ライカM2、M5、MP、M11-P、Mモノクローム」など、複数のM型ライカを使い撮影を行う。
ジェイミー・カラム
1979年8月20日、エセックスに生まれ、幼少期より音楽に親しむ。大学で文学と映画を学ぶ費用を捻出するため、多くのクラブやバーでミュージシャンとして演奏を始め、1999年最初のアルバムを発表。2001年、大学を卒業後に2枚目のアルバムをリリース。2003年には、早くもブリティッシュ・ジャズ・アワードで新人賞を受賞する。多様なスタイルを持つ彼の楽曲同様、その写真作品も幅広い領域をカバー、その多層性が魅力となっている。ロンドン在住。 <写真集概要>
タイトル:写真集『100 Leica Stories』
仕様:ハードカバー
サイズ:200×260mm
ページ数:320ページ
表記:英語
価格:12,100円(税込)
写真集情報:https://leica-camera.com/ja-JP/photography/accessories/100-years/100-leica-stories-book
100 Years of Leica: Witness to a Century
https://leica-camera.com/ja-JP/photography/100-years