CONTENTS

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CAMERA fan編集部

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Text & Photo 鹿野貴司

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CAMERA fan編集部

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Photo & Text:鹿野貴司

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Photo & Text by Rinaty

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CAMERA fan編集部
Traveler`s Photo Diary
公開日:2023/01/25
1990年 イタリア【後編 ベネチア・ ナポリ・ミラノ・ フィレンツェ】
Text & Photo 野寺治孝
【前編】はこちらから

ベネチア
ミノルタα7700i コダックPKR-64 絞り優先AE 20mm F2.8
ローマに一週間滞在した後、私は写真家仲間のT君と共に列車で南のナポリに旅立ちました。
到着したその日になぜか、私は気分が落ち込んで写真を撮れなくなってしまいました。
このような日は無理に撮らず、ホテルでゆっくりと過ごすのが一番いいのです。
案の定、夕方に外に出たら写欲が蘇って来ました。
環境が大きく変わる旅では“気持ちの変化”も大きいのです。
ナポリの人たちは南の気候のせいか、明るい性格の多いイタリア人の中でもとりわけ陽気でした。
ナポリに滞在したあと、ローマを飛び越えて古都フィレンツェとボローニャに行きました。ボローニャのホテルは映画館の隣で、時々上映中の映画の音声が漏れて来ました。
「聴こえてくる映画の音楽がいいから観に行かないか?」
と一緒に旅するTくんを誘って行ってみたらびっくり。当時、日本で大ヒットしていたイタリア映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の上映だったのです。
シンプルな物語だったのでイタリア語でも大体のストーリーは分かりました。
始まって1時間ほどしたら途中で突然、上映が止まってしまいました。トラブルかなと思ったら、イタリアではどんな映画でも途中で15分ほどの休憩が入るのです。私たちもロビーでコーヒーを飲んで過ごしました。
私は雨の日や時間がある時は旅先でもよく映画を観ます。日本で観るよりも印象に残るのでお薦めです。観客の反応も違って面白いです。
水の都ベネチアは世界的な観光地です。サンマルコ広場で、いかにも観光客相手のイタリアン・レストランに入ってみました。ご多分にもれずそれなりの料理でした。
逆に路地裏にひっそりと佇み、地味の人しか行かないような小さなレストランは安価でとても美味しかったです。これに関しては世界共通のようです。
どこの店にもハウス・ワインが置いてあり、店によっては大きな樽があって、そこから落差を利用して勢いよくいきよいよくグラスに注いでくれます。
その時に気泡が入り、軽いスパークリング・ワインのにような味わいになります。これがまた美味なのです。
列車の旅は最終目的地のミラノに着きました。私はここで体調を崩してしまいました。イタリアの料理が美味しくて、食べ過ぎたツケが廻ってきたようです。
そのせいもあってミラノの写真は多くありません。印象としてはイタリアらしくない特徴のない街でした。人々も北に行くほどクールになってきた記憶があります。
最後は少し体調を崩しましたが、約一ヵ月の旅はとても楽しいものでした。
もしまたイタリアを訪れる機会があったら南方へ、特にシチリア島に行ってみたいと思っています。
ベネチア
ミノルタα7700i コダックPKR-64 絞り優先AE 100-300mm F4.5-5.6
ベネチア
ミノルタα7700i コダックPKR-64 絞り優先AE 100-300mm F4.5-5.6
ミラノ
ミノルタα7700i コダックPKR-64 絞り優先AE 35-135mm F3.5
ナポリ
ミノルタα7700i コダックPKR-64 絞り優先AE 50mm F1.7
ベネチア
ミノルタα7700i コダックPKR-64 絞り優先AE 35-135mm F3.5
フィレンツェ
ミノルタα7700i コダックPKR-64 絞り優先AE 100-300mm F4.5-.5.6
フィレンツェ
ミノルタα7700i コダックPKR-64 絞り優先AE 35-135mm F3.5
ボローニャ
ミノルタα7700i コダックPKR-64 絞り優先AE 35-135mm F3.5
ナポリ
ミノルタα7700i コダックPKR-64 絞り優先AE 20mm F2.8<野寺治孝の使用カメラ>
ミノルタ α7700i
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