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Traveler`s Photo Diary

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Traveler`s Photo Diary
公開日:2023/02/16

1987年 カナダ【バンクーバー・バンフ・ビクトリア】

Photo & Text 野寺治孝

バンクーバー
ミノルタX-700 コダックPKR-64 絞り優先AE 35-135mm F3.5-4.5


カナダのバンクーバーを訪れたのはクリスマス前から年明けにかけての時期でした。
当時『ライスカレー』という青春テレビドラマのロケ地になっていて、主人公たちの背景に映し出された街並みが綺麗だったのが印象的で訪れることにしました。

バンクーバーには近代的なビルが立ち並んでいましたが、海と陸地が入り組んだ地形のせいか、自然と都市がバランスよく配置されたコンパクトな所で徒歩でも十分に回ることができました。
12月の太陽は一日中傾いていて、極端に言えば日の出から日没まで絶えず斜光でした。このことは写真家にとってとてもいいライティングなので嬉しかったです。

滞在したホテルの前に、家族経営の小さな中華レストランがありました。
ここで食べたマーボー豆腐が絶品で、滞在中に三回も訪れ毎回同じものを注文しました。ついには店主が「日本人はみんなマーボー豆腐が好きなのか?」と尋ねてきました(笑)
私としてはここのマーボー豆腐が世界一だと思っています。

クリスマスが過ぎたころ、寝台列車に乗って山の中にあるバンフという町に行ってみました。夕飯は決まった時間に食堂車で取ることになっています。ある若いカップルが入って来て男性が先に着席しようとしたら、年配のスタッフが「レディーファースト!」と言って女性の椅子をサッと引いたのが印象に残っています。

バンフはスキーで有名なリゾート地です。メインストリートには人が溢れ、土産物屋とレストランが賑わっていました。ドラマにも登場した『バンフ・スプリングス・ホテル』(二枚目の青い写真)まで出かけてコーヒーを飲みましたが、クラシックでお城のような佇まいが実に絵になりました。

年が明けてからはバスとフェリーを乗り継ぎ、ビクトリアという古い街にも足を伸ばしました。バンクーバーから日帰りでも行けますが、美しい街なので一泊するのをお勧めします。赤レンガの古いビルが立ち並ぶ落ち着いたロンドンのような印象を受ける街並みでした。アメリカのシアトルからも行きやすいので是非訪ねてみてください。

カナダと言うと大自然というイメージがありますが、街並みも素敵な場所がたくさんあります。バンクーバーならばカナダの西海岸にあって日本からも近いですからここを起点にバンフ、ビクトリアと廻るといいと思います。

私が訪れた冬も良かったのですが、きっと四季折々いつ行っても素敵なところだと思います。



バンフ
ミノルタX-700 コダックPKR-64 絞り優先AE 20mm F2.8



バンクーバー
ミノルタX-700 コダックPKR-64 絞り優先AE 35-135mm F3.5-4.5



バンクーバー
ミノルタX-700 コダックPKR-64 絞り優先AE 35-135mm F3.5-4.5



バンクーバー
ミノルタX-700 コダックPKR-64 絞り優先AE 35-135mm F3.5-4.5



ビクトリア 
ミノルタX-700 コダックPKR-64 絞り優先AE 35-135mm F3.5-4.5 



ビクトリア
ミノルタX-700 コダックPKR-64 絞り優先AE 35-135mm F3.5-4.5



バンクーバー
ミノルタX-700 コダックPKR-64 絞り優先AE 35-135mm F3.5-4.5



バンクーバー
ミノルタX-700 コダックPKR-64 絞り優先AE 35-135mm F3.5-4.5


<野寺治孝の使用カメラ>

ミノルタX-700

 
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野寺治孝 NODERA HARUTAKA
1958年千葉県浦安市生まれ。
本郷高校デザイン科、にっかつTV映画芸術学院卒業。広告デザイン事務所、郵便配達員、牛乳販売業など職を転々とするが1984年にポストカードの自費制作販売を機にプロ写真家として活動を開始する。1991年に「有限会社スローハンド・野寺治孝写真事務所」を設立。多岐にわたる被写体を空気感とストーリーを感じさせる独自の作風で多くの作品を発表している。


<主な著書>

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