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写真の8ミリムービーカメラは、シネマックス・トリオート。1960年に瓜生精機が発売した製品で、ターレット式コンバージョンレンズで画角を切り替える。 露出はセレン光式EEで、フェードイン/アウトができる。カメラの定価は2万4000円で映写機を加えると総予算は4万円ほど。当時の物価を考えると、父は2ヶ月分以上の給料を注ぎ込んだ計算になる。 *1960年のサラリーマン平均月給は18,458円(厚生労働省 賃金構造基本統計調査より) |
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ビネガーシンドロームに侵された8ミリフィルム パーフォレーション部の傷みが激しいが、映像を記録した部分は意外ときれいに残っている。 |
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複写するコマを選ぶために使用したエディター 中央のスクリーンに画像が映し出される。フィルム送りは手動式なので目的のコマをじっくり選ぶことができる。シングル/レギュラー兼用機が多いが、専用機もあるので、購入時は注意すること。またランプ切れの場合は、ネットで「エディター、電球」などのキーワードで検索すると、新品が見つかる。 |
![]() | 長兄に泣かされたと思われる次兄。ガールフレンドが慰めているのだろうか? |
![]() | まったく反省の色がない長兄。 |
![]() | 母に叱られ反省?する長兄。服装が合わないが、写っている順番から、間違いないはず。 |
![]() | 夕食の準備 縁側で鰹節を削る母。あの音は、今でもはっきり思い出せる。 |
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自宅前 自宅前の風景が偶然写っていた。まさか50年前の風景が見られるとは!! 高い建物が増えたが電柱の多さは当時とあまり変わらない。 | 現在の同じ場所 |
![]() | 中村 文夫(なかむら ふみお) 1959年生まれ。学習院大学法学部卒業。カメラメーカー勤務を経て1996年にフォトグラファーとして独立。カメラ専門誌のハウツーやメカニズム記事の執筆を中心に、写真教室など、幅広い分野で活躍中。クラシックカメラに関する造詣も深く、所有するカメラは300台を超える。日本カメラ博物館、日本の歴史的カメラ審査委員。 |