ニュース&トピックス
公開日:2015/04/23
【展覧会レポート】「高橋コレクション展 ミラー・ニューロン」東京オペラシティ アートギャラリー
CAMERA fan編集部
現在、東京オペラシティ アートギャラリーで開催中の「高橋コレクション展 ミラー・ニューロン」をレポートします。高橋コレクションは、東京在住の精神科医・高橋龍太郎による現代アートのコレクションで、同氏が1997年から収集を始め、90年代以降の日本現代アートを中心に、所蔵作品は2000点以上に及びます。
展示されているアート作品は、絵画作品、立体作品、写真作品とバリエーションに富み、その作品力、表現力に圧倒されます。写真作品は、荒木経惟、森山大道、蜷川実花、Chim↑Pom、森村泰昌、金坂健二、やなぎみわの作品が展示されていました。
誰もが一度はそのイメージを観たことがある傑作、名作のオリジナルプリントを観ることができる贅沢な展示となっています。ふだん写真展は行くけれど、現代美術の展示は行かない。という人にもオススメです。
あなたの感覚をリセットしてくれる貴重な体験となることでしょう。写真作品を制作している人にとっては、創作意欲を掻き立てられることは間違いありません。
展示は、2015年6月28日(日)までとなっています。 荒木経惟「少女世界」(1984)
荒木経惟「Tokyo Nude」(1989)
森山大道「犬の町」(1971/2005)
森山大道「櫻花」(1972/2005)
蜷川実花「PLANT A TREE」(2011)
Chim↑Pom「ヒロシマの空をピカっとさせる」(2009)
森村泰昌「はじまりとしてのモナ・リザ」「身ごもるモナ・リザ」「第三のモナ・リザ」(いずれも1998)
金坂健二「Marcel Duchamp,New York #1」(1966)
やなぎみわ「案内嬢の部屋 3F」(1998)
小沢剛「ベジタブル・ウェポンーナン・プリ/チェンマイ、タイ」(2004)
【展示作品・一部】名和晃平「PixCell-Lion」(2015)
今回の目玉作品のひとつ。剥製のライオンを透明のガラスビーズで覆っている。
西尾康之「Crash セイラ・マス」(2005)(C)創通・サンライズ
全長6m、高さ2.8mの巨大なセイラさん。体内も含めた細部のディティールがすごい。
草間彌生「ハーイ、コンニチワ!ヤヨイちゃん」「ハーイ、コンニチワ!ポチ」(いずれも2004)
愛らしい草間彌生さんの作品。この作品のみ記念撮影が可能。
奈良美智「Candy Blue Night」(2001)
ヤノベケンジ「イエロー・スーツ」(1991)
松井えり菜「食物連鎖 Star Wars!」(2008)
作品前の人物は、松井えり菜氏本人。おちゃめなかぶり物もアート作品。
会場入口にあるショップでは、展覧会の図録も販売。
本展に展示されている52作家、140点の作品が収録されており、写真作品についても、非常に高いクオリティの印刷で収められている。高橋コレクション所有者である高橋龍太郎氏。
「世界の端にあるこの日本から、素晴らしい現代アート作品を発信して行きたいと考えている。この先は、パリをはじめニューヨークでも展示を開催したい」と意欲的だ。<展覧会詳細>
「高橋コレクション展 ミラー・ニューロン」
会 場:東京オペラシティアートギャラリー
〒163- 1403 東京都新宿区西新宿3−20−2
Tel:03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL:http://www.operacity.jp/ag/
会期:2015年4月18日(土)ー6月28日(日)
開館時間:11:00-19:00
(金・土は20:00まで/最終入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(ただし5月4日は開館)
入館料: 一般1200(1000)円 大学生・高校生800(600)円 中学生以下無料
※( )内は15名以上の団体料金
[出品作家]
会田誠、青木陵子、青山悟、淺井裕介、荒木経惟、安藤正子、池田学、伊藤存、井上有一、榎倉康二、大岩オスカール、岡田謙三、小沢剛、小谷元彦、風間サチコ、樫木知子、加藤泉、加藤美佳、金坂健二、草間彌生、鴻池朋子、小林孝亘、小林正人、近藤亜樹、塩保朋子、菅木志雄、須田悦弘、関根伸夫、辰野登恵子、束芋、Chim↑Pom、中村一美、奈良美智、名和晃平、西尾康之、蜷川実花、橋本雅也、舟越桂、町田久美、松井えり菜、丸山直文、Mr.、宮永愛子、村上隆、村瀬恭子、森村泰昌、森山大道、やなぎみわ、ヤノベケンジ、山口晃、横尾忠則、李禹煥
(文中、敬称略)