Wakakojet PORTRAIT GALLERY
公開日:2015/05/11
Early Spring
photo & text 若子jet

OLYMPUS OM-D E-M1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
F2.8 1/125 ISO200 +1.3EV
早春、北欧の雰囲気漂う世界で、作品を作りたいと思った。
優しい雰囲気の画にしたくて、柔らかい、フラットな画を作ることに決めた。
“想う世界観”は現実から非日常へ“理想の旅”の始まりでもある。その理想のイメージを表現するために、ロケーション、モデル、衣装をセレクトしていく。その世界観に近づけるために、どういった方法で撮影を行えばよいのか?  |  |
OLYMPUS OM-D E-M1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO F2.8 1/160 ISO200 +1.3EV
| SONY DSC-RX100M3 F2.8 1/125 ISO125 +0.7EV
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Canon EOS 5D MarkIII + EF24-105mm F4L IS USM
F4.0 1/125 ISO100
自分のイメージをつくる素材を揃えていく
私は、作品制作では、優しくかわいく綺麗な世界観を表現するのが大好きだが、
それに適したロケ場所を探すのは難しい。今回は、良いロケーションの公園を見つけたので、作品制作として撮影許可を取り利用した。
仕事では日本人女性を撮影することが多いが、日本人は親しみがあり、リアリティーがある一方、非日常感を出しにくい。そんなときに、外国人モデルは非日常感を出すのに向いている。
早春のロケでは、緑は少なく、色のない景色は、写真にもの寂しさを感じたので前ボケに緑を入れた。もし緑の葉がないようであれば、造花でもいいので、カメラバックに常備しておくのもいいだろう。
衣装は、無彩色の色寂しい景色の中に、主張し過ぎないものをスタイリストに用意してもらった。柔らかくて、優しいイメージの服で、とても気に入った。

OLYMPUS OM-D E-M1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
F4.0 1/400 ISO200 +1.3EV

OLYMPUS OM-D E-M1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
F5.6 1/160 ISO200 +1.3EV
スタッフや仲間とイメージを共有する
撮影当日は風も強く、身体が痛いほどの寒さの中、撮影を行った。
モデルは、真冬に春夏カタログ等の仕事もこなしているため、寒さに耐えて頑張ってくれたが、この日の寒さは限界に近かった。カメラマンは撮影のみに集中したいので、モデルへのケアは、ヘアメイクやスタイリストやアシスタントに任せることになる。よって、スタッフの役割はとても重要だ。そのおかげでイメージ通りの作品が撮れたと思う。
モデルとスタッフと演出や撮影場所についての打ち合わせは、撮影の前段階で済ませておく。ラフとイメージをモデルに見せることも重要だ。これをおざなりにしていきなり撮影に望むと、スタッフと意識を共有できず、撮影は上手くいかない。
OLYMPUS OM-D E-M1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
F2.8 1/500 ISO200 +1.3EV

Canon EOS 5D MarkIII + EF24-70mm F2.8L II USM
F4.5 1/125 ISO100
カメラマンのやることはひとつ、モデルとコミュニケーションをとること
撮影当日にやることは1つだけ。
それは、モデルと大いにコミュニケーションをとること。
できる限り、こちらがカメラマンであることを意識させない。
お友達と散歩しているかのような、心地でいてもらう。
その時間の中で、輝く一瞬を撮影できたときは本当に嬉しい。
<スタッフリスト>
Stylist:Asako shimada
Hair & Make:Naoko matsuoka
Model: RACHEL(SATORU JAPAN)