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野寺治孝のフォトレシピ

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野寺治孝のフォトレシピ
公開日:2024/05/24

【動物写真編】

野寺治孝
「野寺治孝のフォトレシピ」今回は動物写真編です。身近にいる動物の撮り方をご紹介します。

先ず“動物は思い通りにならない”ことを自覚しましょう。たくさん撮って「1枚いいのがあればラッキー」くらいに考えて、スナップ写真の延長と捉えるといいでしょう。



キヤノン EOS 5D Mark II 絞り優先AE F4 1/250秒 24-105mmF4(105mm辺り) ISO1600 

この写真は友人宅の飼い猫です。先ずはお互いに慣れるため一緒に遊び、ふと窓の外の鳥をジーっと見つめ始めました。これはチャンス、と思い撮った1枚です。
このようなスタイリッシュで美しい写真が撮れるとは思っておらず、「狙って撮れるものではない」を実感した1枚です。

散歩をしているペットでも、カモメなど野生の動物でもすぐに逃げてしまうので、先ずは1枚撮ります。そして徐々に近付きながら撮っていきます。ペットの時は飼い主さんにお声がけして許可を得てから撮った方がいいです。「可愛いですねー。1枚撮ってもいいですか」と言えば大抵は了解してくれます(笑)

カメラはスナップと同じで24-105mm程度の標準ズームレンズが1本あればいいと思います。
鳥を狙うのであれば200mmから300mm程度の望遠レンズがあれば有利ですね。
動物との出会いはまさに一期一会ですから“まずは撮ること”を優先してください。

水族館や動物園で撮る場合、“動物が写っているだけの平凡な写真”になりがちです。先ずはゆっくりと動物を観察をしましょう。始終動き廻っている動物もそのパターンが分かってきて、ある程度予測できるようになります。そしてどんな表情やフォルムがカッコいいのかを見定めましょう。動物写真に限りませんが、回数を重ねるほどクオリティーは上がってきます。

もちろん主役のモチーフは動物なのですが背景をうまく取り入れることも大切です。背景のどこに動物を配置したら絵になるかを考えてください。光と構図など他のジャンルの写真と同じことに注意すればいいでしょう。

さぁ、“あなたが見て、感じた愛しい動物たち”をシャッターに収めてください。




コンタックス RX 絞り優先AE 35mm F2.8 ISO100

動物には行動パターンがある。この海亀も例外ではなく同じ個所を廻っていたので、先回りしてピントを合わせておき海亀が来た時に撮った。
撮る時はレンズを水槽に近づけて周りが写り込まないように注意をしよう。ちなみにこの海亀はまだ子供で10センチ程度の大きさだった。



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キヤノン EOS 5D Mark III 絞り優先AE F7.1 1/500秒 24-105mmF4(105mm辺り) ISO100

街スナップをしていたらブルドッグを乗せた乳母車と遭遇した。飼い主さんは「この子たちは歩くのが嫌いで・・・。これでは散歩の意味がありませんね」と苦笑していた。背景の黒は乳母車の色。




キヤノンEOS 5D Mark II 絞り優先AE F5 1/50秒 24-105mmF4(28mm辺り) ISO6400

金魚の場合は行動パターンが読めないのと小さくてたくさんいる場合が多い。なのでたくさんの枚数を撮るのが必須。スタッフが言っていたが「金魚は普段は横から観ることが多いと思いますが、実は上から観るのがいちばん美しいんです」とのこと。チャンスがあれば俯瞰のアングルも撮ってみたい。




ミノルタ α7700i 絞り優先AE F5.6 100-300mmF4.5-5.6(300mm辺り) ISO100

ホテルのプールサイドで頭にイグアナを乗せた男性と出会った。最初は作り物かと思ったが声がけをして撮らせてもらった。男性の顔の見えるカットも撮ったがテーマが分散してしまうのでこのカットを選んだ。




キヤノン EOS 5D 絞り優先AE F5.6 1/5000秒 24-105mmF4(24mm辺り) ISO1250

毎朝散歩をしている公園に現れる地域猫の通称クロイチ。表面から順光で撮ったが、逆光でシルエットを狙い、ハレーションを意図的に入れた。




キヤノンEOS 5D Mark II 絞り優先AE F8 1/2000秒 16-35mmF2.8(33mm辺り) ISO400

シンガポールの路上をスナップ中に妻の「アッ!」という声が聞こえてきた。何事かと振り向くと鳩がバタバタっと飛び立ったのでシャッターを切った。咄嗟だったので何も考えずに撮ったのに幸運にもいい感じに撮れた。ただいつでも撮れる準備はしていた。まさにスナップ感覚で撮った動物写真だ。




ミノルタ α7700i 絞り優先AE F5.6 100-300mmF4.5-5.6(300mm辺り) ISO100

はじめは顔を狙っていたがキリンの首が真横になった瞬間、まるでアフリカの大地と木々が連なっているように見えて撮影した一枚。その動物の特長を捉えた部分を切り取ることも、時に面白いカットにつながる。

 

<野寺治孝の使用カメラ>
 


キヤノン EOS 5D




キヤノン EOS 5D Mark II





キヤノン EOS 5D Mark III




ミノルタ α7700i



コンタックス RX


 
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野寺治孝 NODERA HARUTAKA
1958年千葉県浦安市生まれ。
本郷高校デザイン科、にっかつTV映画芸術学院卒業。広告デザイン事務所、郵便配達員、牛乳販売業など職を転々とするが1984年にポストカードの自費制作販売を機にプロ写真家として活動を開始する。1991年に「有限会社スローハンド・野寺治孝写真事務所」を設立。多岐にわたる被写体を空気感とストーリーを感じさせる独自の作風で多くの作品を発表している。


<主な著書>

個性あふれる“私らしい”写真を撮る方法


カッコいいスナップ写真の撮り方


写真の撮り方レッスンブック


トラベル・フォトレシピブック


パーフェクト・フォトレシピブック


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