OM SYSTEM(旧オリンパス)のミラーレスカメラ「OM-3」が話題の昨今。そのデザインモチーフとなったのが銀塩一眼レフカメラのOM-1である。これを見ると、グリップ部分の突出がないスタイル、ペンタ部のシャープな造形など、デジタルのOM-3も頑張っているなあと感じさせられる。とはいえ、本物のシルバークロームやブラックペイントを前にするとデレてしまうのが悲しきカメラおじさんのサガであり。組み合わせた55mm F1.2のレンズも、アンバー系のコーティング反射に70年代の輝きがあった。
(左上)ニコン Z5……110,000円 / NIKKOR Z 35mm f/1.8 S……99,000円 (右上)ソニー α7 III……187,000円 / Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA……69,300円 (右下)パナソニック LUMIX GX7 Mark III + LUMIX G 12-32mm……93,500円 (左下)シグマ fp + 45mm F2.8 DG DN | Contemporary……198,000円 富士越写真機店
中古カメラの魅力はクラシックだけにあらず。あえて数年前のデジタルカメラを現実的に選ぶスタイルも提案したい。「ニコンZ5」は2020年発売、一般的な撮影を楽しむには、この価格とスペックは素晴らしいバランス。ソニーの「Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA」は2013年に初代α7/α7Rと同時に登場したレンズで、ツァイス銘ならではの金属外装やフードの造形が魅力。α7 IIIぐらいからソニーを使い始めた人には、もしかしたらあまり知られていないレンズなのではないかと。
「LUMIX GX7 Mark III」(2018年)はマイクロフォーサーズ機なので一回り小型。写真機好きのココロを射抜くスタイリングとシャッターフィーリングを試してほしい。それと、Sigma BFがバズっているので「シグマfp」(2019年発売)にも注目。これも斬新なカメラだが、今となっては表面仕上げにカメラらしさを感じてしまうのが不思議だ。付属の45mmレンズはAFレンズらしからぬ仕立ての良さ。