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公開日:2014/12/22

澤村 徹写真展「クラフトマンシップ」大阪・Acru Gallery

CAMERA fan編集部


写真家 澤村徹氏は、2015年1月26日から大阪・南船場で写真展を開催する。
作品は、カメラケース、レザーストラップなど、カメラアクセサリーを製作する職人の姿や彼らの工場をオールドレンズで捉えた写真。カラー、モノクロ合わせて23点を展示予定。ひとり孤独にモノ作りをする職人を、オールドレンズという不確かな道具を使って内面にまで迫り、抒情的に表現した。最終日の2月1日にはトークイベントも開催。澤村氏は会期中、全日在廊予定とのことだが、詳細は同氏のウェブサイトやSNSでチェックしてほしい。


◇澤村徹写真展「クラフトマンシップ」
■ 開催日
2015年1月26(月)〜2月1日(日)
12:00〜20:00(最終日のみ18:00まで)
定休日:水曜日
トークイベント:2月1日(日) 15:00〜16:00

■ 場所
Acru Gallery
〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場3-7-15
北心斎橋サニービル西側B1F
ウェブサイト

以下、「澤村徹写真展ステートメント」より
「本作品はカメラアクセサリー職人の姿、そして彼らの生き様が宿るアトリエや工場の様子を、オールドレンズで捉えたものである。
モノづくりの場はフォトジェニックだ。寡黙に作業を続ける職人の後ろ姿、彼のまわ
りに所狭しと並ぶ工具や工作機の数々。ドキュメンタリーの対象として、これほど魅力的なものはない。しかしながらそうした捉え方は、我々がそうあってほしいと思い描くステロタイプではないのか。少なくとも、彼らと数年にわたる交流から得た印象は、いわゆる職人像よりも遙かに重く、そして深いものだった。
ここで登場する職人たちの多くは、小さな工場やアトリエの主だ。ひとりで製品企画
を練り、デザイン設計し、自らの手で作り上げる。そればかりか製品の販売も手がけなくてはならない。一般にハンドメイド、およびベンチメイドと呼ばれるこうした生産スタイルは、職人がひとりで何役もこなす。プランナー、デザイナー、クラフトマン、セールスパーソン。作りたいものが売れるとは限らない。売れるものが作りたいものとも限らない。企業ならば会議で話し合うような事柄を、職人たちはすべて自ら背負い、矛盾と葛藤を抱え、それでも作る手を休めることはない。彼らにとって職人である時間は、生産活動の一側面に過ぎないのだ。
こうした職人たちの多面的な姿を捉えるため、あえてオールドレンズという不確かな
道具を選んだ。光学技術の進化の過程にあった古いレンズは、最新レンズと比べて諸収差が多い。しかし、その収差のある描写が写真に抒情的な奥行きを与えてくれる。見たものを見たままに写すのではなく、見たものを感じたままに写す。オールドレンズは不確かな描写だからこそ、撮る者の気持ちを投影できるのだ。
オールドレンズの抒情的な描写は、職人たちが背負うものも含め、深い陰翳の中で彼
らの姿を浮き彫りにする。すべてを背負い、すべての責任を我が身で受け止める。その姿は吹きすさぶ荒野を行く人のようだ。 」 (澤村徹)


*会場近くには、カメラファン加盟店のカメラの三和商会、カメラのナニワ心斎橋本店 、鈴木特殊カメラ 、藤井商店、フジイカメラなど、オールドレンズを販売しているショップが多数ありますので、合わせて回遊しましょう。加盟店一覧はこちら
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