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南雲暁彦のThe Lensgraphy
54
南雲暁彦のThe Lensgraphy
フォトグラファー 南雲暁彦が、様々なレンズを通して光と時間を見つめるフォトエッセイ
「僕にとって写真はそのままを記録するという事ではない。そこには個性的なレンズが介在し、自らの想いとともに目の前の事象を表現に変えていく。ここではそんなレンズ達を通して感じた表現の話をして行きたいと思う」
公開日:2023/03/02
Vol.13 Leitz Hektor 28mm F6.3「横浜写真探偵譚」
南雲暁彦
このもっとも薄く小さいレンズをつけたM10-Pを携えて、仲間の待つ横浜にむかう。僕は探しているのだ、そこにあるはずの場所、あの時間を。
そんな物語を空想しながら思いを馳せる。今回のThe Lensgraphyは、そういう趣向でお届けする。
Leitz Hektor 28mm F6.3
1935年に製造されたシンプルなトリプレット構成のレンズ、f6.3の開放値は当時としては明るく、画角も超広角の部類に入るものだった。現代において何よりも大きな特徴として感じるものはその小ささ、そしてこのM型ライカに装着した時の美しさだろう。
もうこれはただの道具ではない。機能美に収まらず、人の想像力を刺激して物語に引き込んでいくような魔力がある。
「探偵がコートのポケットから出して小粋に使いこなす」そんなイメージが僕には湧いてきた。
託されたアイテム
「まあ、使ってみろよ」
東京のド真ん中の路地裏で僕はそれを受け取った。彼お手製だと言うレンズケースには何本もの小さなレンズが並んで入っていたが、彼はその中の一本を摘んで取り出し僕に渡した。
「悪くないと思うぜ」
「かなり小さいな」
「そこがいいところさ、」
すぐさま自分のM10-Pに装着し、数回シャッターを切った。なるほど、これは面白い。28mmは昔からなじみのある焦点距離ではあるが、M型につけるともっと広角で撮っているように感じる。レンジファインダーの枠に収まっている事になっているが、まあ周辺は見えないと言ってもいい。ライブビューで見れば良いのだが、今度はピント合わせがやりづらく距離計を使うとビシッとくる。ほほう、
「面白いだろ、あとは君の腕次第ってとこだな」
「ふん、じゃあ例の場所で、それまでに使いこなしてみせるさ」
僕たちはそう言って別れた。
Leica M10-P(以下同) + Hektor F6.3 / 28mm (以下同)
1/180秒 F6.3 ISO200
1/2000秒 F16 ISO200
暗闇の中に潜むディテールが浮き彫りになる描写、それを画面中心に強く感じる。28mmの画角を頭に入れてレンジファインダーでフォーカスを合わせるか、パンフォーカスに設定して画角の確認ができるライブビューで瞬時にシャッターを切るか、その使い分けがこのレンズの使いこなしだろう。
1週間後、僕は彼の待つ横浜へ向かった。Darkside それが彼のコードネーム、そんな場所で彼は待っていた。
1/1500秒 F11 ISO200
1/1500秒 F11 ISO200
1966年製オースチン・カントリーマン。それが彼の愛車、そして僕が所望した車だ。フェスタイエローの車体がシャドーの中で上品に存在を主張する。
僕はもう何十年も前に横浜で撮影したある場所を探していた。ずいぶん昔の話なので、このミッションには、それに見合った時代にシンクロしてくれるアイテムが必要だったのだ。そこでこの界隈に詳しく、時代と僕の想いにシンクロできるアイテムを持った彼に協力を仰いだと言うことだ。
「乗れよ」
「小さいな」
「それがいいところさ」
1/125秒 F16 ISO400
1/180秒 F11 ISO400
しかしこのオースチン・カントリーマン、いい趣味をしている。内装のカラーリングもこの洒落具合である。そして乗り込んでみると思ったより広々としているのだ。
ガチっと硬い金属音と共にドアが閉まる。さあ、役者は揃った。
Leitz Hektor 28mm F6.3 & M10-P & オースチン・カントリーマン 今回の相棒となるアイテムだ。
時の迷路
1/35秒 F9.5 ISO5000
僕のおぼろげな記憶を元に横浜の街を巡る。1300ccに換装されたエンジンが車体を豪快にひっぱり、トンネルの中に小気味良いエンジン音を響かせる。気持ちが乗ってきた。
あの時、学生の頃、僕が乗っていた車は2ストロークの赤い軽自動車だった。少し年上の幼なじみにもらったかなりくたびれたものだったが、どこにいくのにもそれにカメラや友人を積んで出かけていった。
このカントリーマンと同じように内装も鉄板剥き出しで、エンジンを目一杯引っ張りながら車体をビリビリ言わせて走っていたのを思い出す。
「小高い丘の上だったような気がする」
「立方体の石のオブジェが地面からたくさん生えているような」
走り回って景色にHektorを向けて記憶と重ね合わせる。違うな、ここも違う。
半日ほど頑張ったがなかなか答えが見つからない。
「夜すごく綺麗に電飾されていたはず」
少しの焦りと、自分の記憶への信頼が揺らいでいく。
「まあ、色々と変わってしまった部分もあるからな。焦らずいこう」
落ち着いた彼の言葉が、それでもここは横浜だと静かに伝える。そして今の横浜の風景もまた、気持ちよくカメラに収まっていく。
1/250秒 F6.8 ISO200
1/90秒 F6.3 ISO200
1/80秒 F6.3 ISO200
1/45秒 F9.5 ISO3200
光を見ていると時間の概念がふっと消えて無くなる時がある。Hektorが時間軸のない光を連れてきて、今この窓の外を見ている自分を時間という縛りから自由にしていくのだろう。
すごく微かに何かがこみ上げてきて、また消えていった。
1/35秒 F9.5 ISO1250
1/60秒 F11 ISO250
もっと簡単に見つけられるかもしれないと思っていたが、どうやらそうはいかない。古き良き時代の面影を残しつつも進化をやめない横浜の二面性が時間の迷路を作り出しているようだ。
1/60秒 F6.3 ISO200
本当にあった風景なのか、本当にあった時間なのか、いや、あのこみ上げてきた感覚を信じたい。確かにあの時間は存在したはずだ。
もう一度、車を丘の上に走らせ、港が見渡せる場所に立った。
1/350秒 F6.3 ISO200
僕らは暮れそうな曇天の空を見つめていた。
「ところで、その場所を見つけて一体何をするつもりなんだ」
「見つかったら、話すよ」
正直、自分でもどうするかなど分かっていない、衝動的にその時間を確かめたくなっただけだ。その直感に従っただけだった。ただ記憶を巡る旅と簡単に言ってしまうのも嫌だったし、それ以上の何かも感じている。僕にはここに来る理由がある。
Hektorは中心をしっかりと描写し、なだらかに周辺を僕の視野と馴染ませていく。その奥行きを持った描写が必死にその場所を探す僕とシンクロしているのがわかる。このアイテムは間違っていない。それでも僕の記憶の場所はその奥へ逃げていく。
1/45秒 F6.3 ISO640
1/45秒 F6.3 ISO400
1/45秒 F6.3 ISO200
「f6.3」
太陽が西に傾きタイムリミットが迫っていた。このレンズの開放f値は6.3、その小さな瞳で光の記憶を追いかけるにはもうあまり時間がない。
最後の光でファインダーを覗くが、どうやら今回は見つからずじまいのようだ。まあ、それはそれで、ちょっとほっとしたような気もする。ここに来たことでその存在は確かに感じた。まだ信じて探すことが出来る。
「見つからなかったみたいだな」
「ああ、でもやっぱり良いところだな、ここは」
「また来ればいいさ」
二人で海沿いに出て空を仰ぐ。
スッと焦りが消えて落ち着きを取り戻し、今目の前にある景色と対峙する。今日の事も大事な時間として撮っておこうと思い、一度色を無くして丁寧にシャッターを切った。
僕のあの記憶には色がついているが、色を消し去ることで時間の旅の入り口が開くような気がする。
1/30秒 F6.3 ISO250
1/45秒 F6.3 ISO400
写真を撮る事に躊躇いはないが、こんなに記憶に刺さる時間になっていく事には全く気がつかずに撮っているなと思う。曖昧な記憶の拠り所なのか、ただの人生の燃えかすなのか、大事な時間の記憶なのか、どちらにせよシャッターを切った時の鼓動はこうして残ってしまう。そして、それはタイムマシンのように時を行き来する扉となるのだ。
マリンタワーに火が灯り、Hektorの仕事が終わったことを知らせる。ふっと我に帰り、Darksideにそれを告げた。
「あと数枚、シャッターを切ったら終わりにするよ」
色を取り戻し、ちょっとレンズに無理をきかせながら最後の仕事をした。
1/45秒 F6.3 ISO800
1/35秒 F6.3 ISO1250
1/12秒 F6.3 ISO800
船が海を進んでいくように、この世界の中でシャッターを切っていく。航海の先にしかたどり着けない世界があるように、撮った先にしか見えない景色もあるのだ。時間を探すためにここに来たが、それはこの時間を作る為の衝動だったのかもしれない。
僕はカメラをしまい、暗闇に止めてあったカントリーマンの助手席に乗り込んだ。
エピローグ
まずは今回被写体のメインとして登場したオースチン・カントリーマンと、このレンズを提供してくれたDarkside氏に感謝したい。
Leitz Hektor 28mm F6.3、このレンズは88年前に発売されたもので、f6.3という開放値は今の時代の短焦点レンズとしてはで非常に暗い値となるのだが、今の高感度化されたデジタルカメラの時代において輝きを取り戻した際たるものだと感じる。中心部はかなりしっかりとした描写をし、そこからまるで人間の視野のように周辺が馴染んでいく、見ているところがハッキリすると言えば良いだろうか、それが気持ちが良いのだ。そして暗いレンズは夕闇を無理に明るく撮ろうと思わせず、実に自然な明るさの表現になった事も伝えておきたい。
この最高だとしか言いようのないスタイリングも含め、今回の時間を探す旅には本当にマッチしたアイテムだった。
1/125秒 F13 ISO200
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<プロフィール>
南雲 暁彦 Akihiko Nagumo
1970 年 神奈川県出身 幼少期をブラジル・サンパウロで育つ。
日本大学芸術学部写真学科卒、TOPPAN株式会社
クリエイティブ本部 クリエイティブコーディネート企画部所属
世界中300を超える都市での撮影実績を持ち、風景から人物、スチルライフとフィールドは選ばない。
近著「
IDEA of Photography 撮影アイデアの極意
」 APA会員 知的財産管理技能士
多摩美術大学統合デザイン学科・長岡造形大学デザイン学科非常勤講師
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<著書>
IDEA of Photography 撮影アイデアの極意
Still Life Imaging スタジオ撮影の極意
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