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Traveler`s Photo Diary

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Traveler`s Photo Diary
公開日:2023/07/18

1998年・2001年 インドネシア

Photo & Text 野寺治孝

キヤノン EOS5 QD 絞り優先AE シャッタースピード不明 フジ・ベルビア50(以下同)
24-105mmF4(35mm辺り)F5.6 ISO50 ジャワ島・ジュバラ


1998年にインテリア雑誌の取材で、インドネシアを訪れました。

ジャワ島に到着すると、首都ジャカルタからマンダラエアーというローカル航空会社の飛行機にすぐに乗り換えました。その日は大雨で、しかも座席の二重窓の一枚が無いという状況で「これで最後かも・・・」と覚悟を決めて乗る羽目になりました(笑)
無事着陸し、名前も忘れた小さな飛行場からタクシーで2時間ほど走った先にジェパラがあります。取材先はこの小さな街にある家具工房でした。
丁度ゴールデンウイークで帰りの飛行機チケットが取れず、本来ならば4〜5日で終わる撮影が10日間の日程になったので、仕事がない時にはたくさんの作品を撮ることができました。



17-35mmF2.8(24mm辺り)F8 ISO50 ジャワ島ジュパラ

ジェパラはまるで幼少期にタイムスリップしたような感覚を抱かせる、どこか懐かしい街でした。カメラで撮影していると、子供たちがどこからともなく現れて後をついていきます。そういえば、私の生まれ育った浦安の街でも、幼少の頃にカメラを持った外国人を見かけると同じようについて行ったものです。
上の写真はそんな子供たちとの記念です。観光地とは違ったインドネシアの日常がそこにはありました。



17-35mmF2.8(17mm辺り)F8 ISO50 バリ島

バリ島はリゾート観光地らしく近代的なホテルも多く建ってましたが、その一角には上の写真のようにいかにもバリらしさを感じるオブジェがありました。
手前の大きなプールの先には海が見え、どこまでも泳いで行くことができそうでした。
どこの国でもメインストリートよりも路地に生活感があるので、面白い被写体を探して歩くことを心がけています。そんな一角で出会ったのが下の写真に写った、お供えの花と線香でした。



17-35mmF2.8(35mm辺り)F3.5 ISO50 バリ島

後年、シンガポールの友人宅を訪れたときに週末にインドネシアのビンタン島に連れて行ってもらったときの写真もあります。フェリーで1時間程度だったと記憶しています。ここはホテルから一歩も出ることなく過ごせる完全なリゾートエリアなので、生活感よりも「いかにリゾートチックに切り取る」かを考えて撮りました。
私はこのようなクールでカッコいい写真が嫌いではありません。無理をせずに場所にあわせて“空気を切り取る感覚”で撮ることにしています。



17-35mmF2.8(20mm辺り)F8 ISO50 バリ島

インドネシアは日本人の感覚からすると、宗教色が強い国だと訪れて感じることが多くありました。上の写真はそんな国民性を感じる、早朝の海に人々が祈りを捧げている時のものです。
南国らしく色が濃くて太陽の光が強いので、インドネシアを訪れるときは色彩を強く意識してシャッターを切ると印象的な作品が撮れるのではないでしょうか。




200mmF2.8 F2.8  ISO50 ビンタン島


24-105mmF4(70mm辺り) F5.6 ISO50 ビンタン島


50mmコンパクトマクロF2.5 F2.5 ISO50 ジャワ島場所不明


17-35mmF2.8(24mm辺り)F5.6 ISO50 ビンタン島


100-300mmF4.5-5.6(300mm辺り)F5.6 ISO50 ビンタン島

 

<野寺治孝の使用カメラ>

キヤノン EOS5 QD

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野寺治孝 NODERA HARUTAKA
1958年千葉県浦安市生まれ。
本郷高校デザイン科、にっかつTV映画芸術学院卒業。広告デザイン事務所、郵便配達員、牛乳販売業など職を転々とするが1984年にポストカードの自費制作販売を機にプロ写真家として活動を開始する。1991年に「有限会社スローハンド・野寺治孝写真事務所」を設立。多岐にわたる被写体を空気感とストーリーを感じさせる独自の作風で多くの作品を発表している。


<主な著書>

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