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ふぃるむかめら・のすたるじぃ

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ふぃるむかめら・のすたるじぃ
写真家兼占い師のRinco Koyamaが、フィルムカメラで何気ない日常を写した連載記事です。郷愁を誘う写真と、タロットで占う毎月の運勢も必見です。【毎月更新】
公開日:2024/08/13

【令和6年8月】写真が結ぶ縁を探しに

Rinco Koyama


Leica IIIf  Topcor 3.5cm f2.8 F5.6 1/75  PORTRA400
玉造湯神社のある「玉造」は、三種の神器のひとつ「勾玉(まがたま)」の生産地として有名な場所。願いを叶えてくれる「願い石」がある、この神社の境内を吹き抜ける心地よい風をとらえたくて、leotaxの柔らかな滲みが神秘性を醸してくれるよう撮影しました。



こんにちは。写真家兼占い師のRinco Koyamaです。

初めての方に自己紹介させていたただきます。宮城県仙台市出身、フィルムカメラが大好きで独学で写真を撮り始めました。SNSでの投稿をメインに、個人撮影やWebメディアや書籍の寄稿など活動をしており、現在は写真家兼占い師として関東を中心に活動しています。

写真と占いにどんな関連性があるの?と思う方もいらっしゃるかと思います。この2つに共通するのは、「目には見えない心情や感情を、形として表現できること」です。
私が写真を撮る上で大切にしているのが、映えることよりも自分の「好き」を大切にすること。
普段なら見過ごしてしまうような何気ない風景の中にも、自分の中の何かと「リンクする」ものを探す感覚で写真を撮っています。

今回訪れた島根、出雲大社は「縁結びの神様」として知られています。写真もある意味、「そのタイミングで出会うご縁」のようなものがあると思いますので、このようなかたちに残せて嬉しく思います。

「旅をしながらフィルムカメラで写真を撮る」って、ちょっと贅沢な時間ですよね。

これを読んでいる皆さんにも、一緒に旅の雰囲気を味わっていただけたら嬉しいです。記事の最後には、「8月」をテーマにした占いもありますのでぜひ最後までお付き合いくださいね。


フジフイルム NATURA CLASSICA オート Kodak ULTRAMAX400
出雲大社から玉造に移動するために山陰本線に乗車。
昔ながらの鉄道を思わせる雰囲気のある車内から、光が差し込んできます。
窓から見える宍道湖を眺めつつ、夕方に差し掛かる時間帯の優しい光に癒されました。



Leica IIIf  Summaron f3.5cm F3.5 1/200 Kodak GOLD200
どこか懐かしさが残るノスタルジックな町並みが魅力の美穂関。美保湾が目の前に広がる港町にある美保神社は、三穂津姫命(みほつひめのみこと)と「えびす様」で知られる事代主神(ことしろぬしのかみ)で、商売繁盛、音楽にゆかりが深い神様が祀られていて、出雲大社との両参りをすると、より良いご縁に恵まれると伝えられています。


オリンパス XA F5.6 1/250  PORTRA400
出雲大社から稲佐の浜へ向かう途中の道で、色とりどりの紫陽花に出会いました。
XAは、比較的色をはっきりと出してくれるので花を撮るときには、特に鮮やかなものがよく映えます。紫陽花の奥の道も撮影することで、コントラストが際立つようにしました。

Leica IIIf Topcor 3.5cm f2.8 1/200 PORTRA400
実は、このような道端にある「ただそこに置かれているもの」を撮ることが好きだったりします。
そこに置かれているものからその場所に暮らす人の性格や暮らしが垣間見える気がして。また、色褪せているものも愛しいと感じたりしますね。



オリンパス XA F4 1/125 PORTRA400
玉造から松江へ向かう途中の一枚。豊かな自然を感じながら、車窓から見える大山を撮影しました。午前中の光が差し込んでいたので柔らかな写りになっています。

フジフイルム NATURA CLASSICA F5.6 オート Kodak ULTRAMAX400
羽田空港にて、出発前の一枚です。Leica IIIfのクラシカルな見た目と革の手帳の組み合わせが好きで、旅に出る前はよく並べて撮ったりしています。
ここで注意なのがフィルムが入ったままのカメラは手荷物検査時、X線を通さない代わりに1枚撮らなくてはいけないというルールがあります。貴重な一枚で床を撮るのはなんとも言えない気持ちになりますので、手荷物検査前に一旦撮り切っておくといいかもしれませんね。


フジフイルム NATURA CLASSICA オート Kodak ULTRAMAX400
出雲大社に祀られている大国主御神が「国譲り」をした場所という伝説がある「稲佐の浜」です。そこにぽつんと見えるのが「弁天島」。
かつては稲佐湾のさらに沖にあったことから「沖ノ御前」「沖ノ島」と呼ばれていたそうです。この日は少し波が荒れていましたが、「弁天島」を眺めているとその厳かな雰囲気に
自然と心が落ち着いてくるような不思議な感覚でした。


Leica IIIf  Topcor 3.5cm f2.8 1/200 PORTRA400
松江市からバスで40分、少し足を伸ばして古き良き街並みが残る港町を訪れました。
商店街で見つけた理髪店。昔ながらの木造の佇まいに風情を感じ、シャッターを切りました。
オールドレンズの柔らかな写りとも相性が良いですね。


Leica IIIf Summaron f3.5cm F3.5 1/100 KodakGOLD200
境港駅から米子空港への車内。2泊3日の旅もここで終わり。帰り際の切なさを切り取った一枚。
奥行きまで精密に表現してくれるレンズ描写と夕方の寂しい雰囲気がマッチして旅の郷愁を感じさせてくれる一枚になりました。


「写真が結ぶ縁を探しに〜出雲の旅〜」はいかがでしたでしょうか。

私がスナップ写真を撮るときは、「海辺で貝殻を見つける時」のようだなと思っています。その時、そのタイミングだからこそ撮れるもの。
ふらっと立ち寄った場所で、自分の心とリンクするようなものが見つかると嬉しいですし、後から見返して「好きな写真だな」思えるのではないでしょうか。

さて、8月の運勢のテーマは「自分の撮影スタイルに遊び心を加えてみる」です。海や川など、水がたっぷりある場所がインスピレーションを豊かにしてくれるでしょう。

撮影には「光るもの」を被写体にしたり、小道具として使ってみたり工夫すると面白いものが撮れそう。電車での移動や飛行機など長距離の移動も吉です。

 

8月生まれのあなたの運勢


それでは、最後に「タロットカード」をヒントに8月生まれのあなたにメッセージをお届けします。
私が引いたカードは「ワンドの6」※。ワンドの6が表すのは「理想としたものが、仲間のサポートで叶う」です。

「これやってみたい!」と周りに宣言してみることで、仲間や友人からの協力が得られそう。
撮りたいイメージの写真があったら、共有してみると良いかもしれません。

「共通のカメラが好き」などの「その時の縁」を大切に、新しい仲間を探してみるのもいいですね!


※ワンドの6は、馬に乗った青年が「凱旋パレード」のように前進する様子。周りには仲間と思われる人物が描かれ、仲間のサポートによって「勝利」に導かれた、英雄的な情景が描かれているタロットカードです。
 

<Rinco Koyamaの使用カメラ>


Leica IIIf




フジフイルム NATURA CLASSICA



オリンパス XA

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Rinco Koyama
宮城県仙台市出身。フィルムカメラをメインにスナップやポートレートを撮影する、写真家兼占い師。個人撮影や書籍への寄稿など多岐にわたり活動。10歳からタロットを学び始め、占い歴は20年以上となる。

https://x.com/RincoKoyama
Instagram https://www.instagram.com/rinco_koyama/
note https://note.com/rinco_notebook/

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  2024/09/13
【令和6年9月】帰郷