CONTENTS
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Photo & Text by Rinaty
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CAMERA fan編集部
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Photo & Text 丹野清志
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CAMERA fan編集部
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CAMERA fan編集部
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CAMERA fan編集部
ふぃるむかめら・のすたるじぃ
公開日:2024/10/11
【令和6年10月】鎌倉・お気に入りの散歩道
Rinco Koyama
Rollei35 35mm F11 1/60 イルフォード XP2 SUPER 36EX 「信号」 まだ少しだけ暑さが残る鎌倉の街を撮影してきました。平日にも関わらず、修学旅行の学生や海外からの観光客で賑わっています。 今回のテーマは「お気に入りの散歩道」。 鎌倉は、住んでいるところから比較的近く、友人たちと撮影に行った思い出深い場所です。カメラを手に入れたばかりの頃は、まるで子供が新しいおもちゃを手に入れた時のように片時も離さず、暇さえあれば撮影に出掛けていました。 何気ない場所であっても、カメラを持っていると「旅気分」になりますよね。私が好きなのは、地元民しか歩いていないような、一歩入っただけで少し静けさを感じる場所。ふと「心細さ」を感じるのが「旅気分」と結びつくのかなと思います。 最初の1枚はポケットに入れていたRollei35を取り出し、信号待ちに撮影しました。Rollei35に装填していたのは、イルフォード XP2 SUPER 36EX。普段はカラーフィルムをメインで使いますが、今回は「お気に入りの散歩道を歩いて、記憶を辿ってみよう」という想いから、モノクロも織り交ぜ撮影しました。 イルフォード XP2 SUPER 36EXは、コントラストが弱いので柔らかな質感になり、イメージが優しくなります。無機質な信号機を撮っていても、どこか温かみを感じませんか? Leica IIIf Summaron 3.5cm F3.5 F3.5 1/200 FUJICOLOR 100 「夏の終わりに咲く花と自転車」 由比ヶ浜駅で降りて、海へ向かう途中の道で撮影しました。駅から海に向かう道は、住宅街の並びにレストランがあったり雑貨屋さんがあったり、スナップ写真を撮るのにも楽しい道です。 道の途中で、自転車を覆うように咲いている白くて小さい花を見つけました。 その花を見たときに、以前も同じ道で撮影したことがある花だということを思い出しました。月日が経って同じ被写体に出会うことも、撮影の醍醐味です。 Rollei35 35mm F11 1/60 イルフォード XP2 SUPER 36EX 「鶴岡八幡宮」 源頼朝公に縁のある神社として知られています。 勝負運や仕事運のご利益があると知られていることから、全国から参拝者が訪れる場所です。 下から見上げると階段は多くて大変なように感じますが、いざ登ってみると心地よい風も吹いていて清々しい気持ちになれます。 新しいことに挑戦したいけど勇気が出ないとき、仕事を通して縁が広がっていくように、鶴岡八幡宮を訪れることで前に進む覚悟ができるので、パワーが欲しい時にはおすすめです! Konica C35 F5.6 1/250 kodak ULTRAMAX 400 「ハイビスカス」 長谷駅で下車した時に見つけたハイビスカスをKonica C35で撮影しました。 Konica C35のレンズは癖がなく、フィルムの特徴をはっきりと出したい時に使います。 今回は、kodak UltraMax400を使っていたのでハイビスカスのパッと目を引く「赤」が映える写真になりました。 この季節でも花を咲かせる様子に、私も元気を分けてもらったような気持ちになりました。 Rollei35 35mm F16 1/30 イルフォード XP2 SUPER 36EX 「鯉」 鶴岡八幡宮の境内にある「旗上辨財天社」は、子宝や安産のご利益がある神社として知られています。 旗上辨財天社に向かうには、蓮の池にかかった小さな橋を渡っていくのですが、途中、池を見下ろすと鯉がたくさん泳いでいます。 思わずカメラを構えると、餌と勘違いして鯉達がたくさん顔を出してきました。 モノクロで撮ったからこそ、躍動感が出た一枚です。 Leica IIIf Summaron 3.5cm F3.5 F3.5 1/200 FUJICOLOR 100 「遠くを見つめるカモメ」 今回撮った中でも、気に入っている写真のひとつです。 皆さんは、どんな時に海を見にいきたいと思いますか? 私は、気持ちが落ち込んだり、元気が欲しいなと思う時に海がある場所に訪れます。 波の音を聞いているだけでも癒されますし、遠くを見つめていると自分の悩み自体がすごく小さなものに感じられて「まあ、いっか」と思えるので気持ちがふっと軽くなるのです。 たまたま目の前に来たカモメも、海の向こうをじっと見つめていました。 そんなカモメに自分を重ねてシャッターを切った一枚です。 Rollei35 35mm F16 1/30 イルフォード XP2 SUPER 36EX 「青春のような」 撮影した由比ヶ浜は、フィルムカメラを使い始めた頃によく友人たちと撮影にきた思い出の場所。 わざわざ花を買って用意したり、白いワンピースを着たりして、お互いを撮影し合いました。 みんなで持ってきたカメラを並べて撮ったりして、それが「青春」のように感じられて嬉しかった記憶があります。 そのことを思い出しながら、ひとり流れ着いた木材の上にKonica C35を置いて撮影しました。 今は、それぞれ家庭を持ったり仕事で遠くに行ってしまったりとなかなか会う機会もなくなってしまいました。 普段、一人でいるのは苦ではないですが、この日だけは思い出に浸って少しだけ寂しい気持ちになりました。 Konica C35 F5.6 1/250 kodak ULTRAMAX 400 「江ノ電」 撮影の時は、鎌倉と藤沢を結ぶ「江ノ電」に乗ります。 私の故郷では、「電車」というと地下鉄しかなったので江ノ電のような可愛い電車は初めてみた時とてもワクワクしたことを覚えています。 出発前、ガラス窓をみるとレトロなシールが貼ってあったので、思わずシャッターを切りました。 運転席越しに見える風景が好きなので、人が少ない時はこの場所に乗ることにしています。普段、あまり景色を見ながら電車移動することがないのでちょっとの距離ではありますが、「旅気分」が味わえていいなと思います。 Leica IIIf Summaron 3.5cm F3.5 F3.5 1/200 FUJIFILM PRO400H 「空と海が溶け合う場所」 撮影した日は、午後から陽が出てきたことで海がとても綺麗でした。 砂浜を歩いていると、波で濡れた場所が日に照らされて砂浜が反射しています。 それがまるで、空と海が溶け合っているように見えた瞬間を撮影した一枚です。 普段なら素通りしてしまうようなワンシーンでも、フィルムカメラを持って散歩することで特別になる瞬間があるのだなと改めて実感しました。 「誰かに見せたい」と思える瞬間があると言うのは、幸せなことだなと思います。 さて、今回は 「お気に入りの散歩道」というテーマで撮影をしてきました。 フィルムカメラを持っていくことで、日常のちょっとしたことが特別に思えたり、その時の自分の気持ちも写真に反映されるのかなと感じます。 後から撮った写真を振り返って「ああ、私って今こんな気持ちなんだな」と見つめ直すきっかけにしてみてもいいのかもしれないですね。 10月の運勢のテーマは、「自分に元気を与えてくれる場所」です。 本格的に季節は秋に移り変わり、過ごしやすい日が続いていますね。 カメラ好きの皆さんにとっては「写真の秋」ですね。少しだけアクティブ、外に出かけてみてもいいのかも。 占い師 Rinco Koyamaのタロット占い 【10月生まれのあなたの運勢】 それでは、最後に「タロットカード」をヒントに10月生まれのあなたにメッセージをお届けします。 私が引いたカードは、「ワンドのペイジ」※です。 10月は、「憧れだった場所」や「新しいスポット」へ行くきっかけが生まれたり、新しい人間関係、交流の輪が広がっていきそうです。 1人で撮影もいいですが、たまにはサークルや撮影会など大人数で撮影をする場所に出向いてみてもいいかもしれません。 「少年」をイメージしたカードなので、「子供」に関連することも吉。 また、新しい機材を試してみる機会、「いい被写体」と巡り会えるチャンスもありそう。山登りや自然の中で撮影をしてみるなど、「元気がもらえる場所」に出向いてみてくださいね。 ※ワンドのペイジが表すのは、「情熱、新しい目標や出会い、わくわくすること」 <Rinco Koyamaの使用カメラ> Leica IIIf
Rollei35
Konica C35
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