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ふぃるむかめら・のすたるじぃ

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ふぃるむかめら・のすたるじぃ
写真家兼占い師のRinco Koyamaが、フィルムカメラで何気ない日常を写した連載記事です。郷愁を誘う写真と、タロットで占う毎月の運勢も必見です。【毎月更新】
公開日:2024/11/18

【令和6年11月】秩父の旅、霧の中の神秘的な神社

Rinco Koyama

Nikon F2 Ai Nikkor 50mm f/1.4S
F1.4 1/125 CineStill 400D
「霧の中の大樹」


今回は、埼玉県の秩父にある「三峰神社」「秩父神社」「寶登山神社」を参拝してきました。写真でも占いでも、「直感力」や「感性」を大切にしているので、ふと自分を客観的にみたときに「なんだか疲れやすくなっているな」と思う時は参拝して良いパワーをもらっています。

三峯神社へはバスで向かうことにしました。山道は急なカーブが多いので、ゆっくりと登っていきます。
登っていくにつれて霧も濃くなってきます。到着した頃には、濃い霧で数十メートル先も見えないような状態でしたが、その濃い霧があったからこそ「聖域」ならではの雰囲気を体感できたように思います。

今回使ったフィルムは、「Cinestill」という映画用フィルムをベースに作られたもの。
細かい粒子が映画の一場面のように高品質な画を切り取ってくれる特別なフィルムを使用しました。まるで異世界に迷い込んだような、幻想的な表現を可能にしてくれています。



Nikon F2 Ai Nikkor 50mm f/1.4S F1.4
1/125 CineStill 400D
「霧の中の大樹」


うっすらと紅葉をし始めている様を撮影することができました。
本格的な紅葉シーズンは11月半ば頃ということで、この記事が公開されている頃はもっと色づいていると思います。

本来ならば霧の奥にも山々が広がっているようなので、またチャンスがあったら紅葉シーズンも訪れてみたいです。



Leica IIIf  Elmar 50mm F3.5
1/100 KODAK PROFESSIONAL PORTRA 400
「秩父神社」


秩父神社は、徳川家康と縁のある神社で絢爛豪華な装飾も見どころ。
特に「子宝子育ての虎」という装飾が有名で、「願い」を動物の形として表現するのが面白いなと思い撮影しました。
色使いも美しく、見ていて惚れ惚れしました。




Leica IIIf Summitar 5cm F2
F3.5 1/200 KODAK PROFESSIONAL PORTRA 400
「窓から覗く駅のホーム」


秩父鉄道で、御花畑駅から長瀞駅にある「寶登山神社」へ向かう途中。木造の駅のホームに味わいと雰囲気があります。

電車のドアが開いた瞬間に、ホームの奥を撮影。フレームが重なっている様子を撮ることで、奥行きを表現してみました。



フジフイルム NATURA CLASSICA
F2.8 オート ストロボ FUJICOLOR100
「食堂のクリームソーダ」


秩父神社に向かう途中にあるパリー食堂は、地元の人から愛される古き良き食堂です。ランチを済ませた後、秩父神社の参拝後に立ち寄りました。大きなダルマのインパクトがすごいです!

クリームソーダと一緒に撮ることで、緑色と補色の赤が引き立つ写真になりました。



フジフイルム NATURA CLASSICA
F5.6 オート Kodak ULTRAMAX400
「飾らない美しさ」 


NATURA CLASSICAは、よく持ち歩いているカメラの一つ。カフェで撮影するときは近い距離でも撮れるのが強みです。

何気ないポートレートも、仰々しいレンズだとかえって被写体になる人が緊張してしまうので相手が気負いせず自然な表情を引き出したいは、コンパクトフィルムカメラを使います。小さくて可愛いカメラの強みですね。


Nikon F2 Ai Nikkor 50mm f/1.4S
F1.4 1/200 Kodak ULTRAMAX400
「旅の手帳」


昔から旅のお供は、カメラと手帳。旅の計画や行った場所で手に入れたチケット、リーフレットなどを挟んだり撮った写真を貼り付けたり。旅の思い出をまとめて手帳に書くようにしています。

じっくりと育てていくことができる革のカバーを使っています。
窓からの差し込む光が手帳を引き立たせてくれる、お気に入りの写真です。



Nikon F2 Ai Nikkor 50mm f/1.4S
F1.4 1/125 CineStill 400D
「静謐を湛える森の中」


秩父の旅の中でも一番印象に残ったのは、三峯神社で撮影したこの一枚です。
真昼間の時間帯でしたが、霧が濃く空気がピンと張り詰めていました。
この写真を見ると、今でも肌に感じる小雨の冷たさや、しっとりとした森の香りを思い出します。



Leica IIIf Summitar 5cm F2
F3.5 1/200 KODAK PROFESSIONAL PORTRA 400
「日が暮れる長瀞駅舎」


17時台、長瀞駅から御花畑駅へと戻る途中、駅のホームから昔ながらの駅舎が気になって撮影しました。ぼうっと光る電灯に情緒を感じます。
今回は一泊二日でしたが、最終日の夕方が一番「帰りたくないなぁ」と感じる時間帯ですね。

今回の旅も、複数のカメラとレンズで撮影を行いました。

三峯神社の霧の中は光があまりない場所だったので、なるべく明るいレンズを選びました。神秘的で幻想的な霧の雰囲気に合いそうだな、と「Cinestill」を選んでみて良かったです。

天候や場所に合わせてカメラやフィルムを使って経験していくことも撮影の醍醐味ですよね。ぜひ皆さんも、いろんなカメラとフィルムの組み合わせにチャレンジしてみてくださいね。


秩父は都内からは約2時間ほどで行くことができ、静かなところなので、日帰りのリフレッシュにもぴったりな場所です。

あと1か月と少しで2024年も終わり。来年も元気に過ごせるように、パワーが欲しい人はぜひ訪れてみてください。

11月の運勢テーマは、「自分の望みにピントを合わせていく」です。2024年の締めくくりを感じつつ、「今年やり残したことはないか」考えてみる時です。
ちょっと遠出をして、自分のやりたかったことや行きたかった場所へ向かってみるのもおすすめですよ。

 

占い師 Rinco Koyamaのタロット占い


【11月生まれのあなたの運勢】

11月生まれの方にお送りするタロットからのメッセージは「ペンタクルスの4」です。
 


ペンタクルスの4が表しているのは、「手に入れたものを大切にしすぎて、眠らせていませんか?」です。

それは、経験かもしれないですし、知識かもしれません。
「欲しくて買ったけど、仕舞い込んでしまっているカメラやレンズ」なのかもしれません。

しばらく使っていないなぁと思うものがあれば、「もう一度使ってみる」機会を作ってみても良いですね。

そして、手に入れたけど活用できてなければ「手放してみる」というのも、新しい出会いに巡り会うチャンスかもしれませんよ。

 

<Rinco Koyamaの使用カメラ>


Nikon F2


 


Leica IIIf


 


フジフイルム NATURA CLASSICA


 

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Rinco Koyama
宮城県仙台市出身。フィルムカメラをメインにスナップやポートレートを撮影する、写真家兼占い師。個人撮影や書籍への寄稿など多岐にわたり活動。10歳からタロットを学び始め、占い歴は20年以上となる。

https://x.com/RincoKoyama
Instagram https://www.instagram.com/rinco_koyama/
note https://note.com/rinco_notebook/