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カメラのナニワ
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65
あるカメラマンのアーカイブ〜丹野清志の記憶の断片〜
第8回 1972−1975年 「ぶらり東京街角散歩」
Photo & Text 丹野清志
32
新刊情報
ライカと銘玉レンズで綴るフォトエッセイ集『ライカで紡ぐ十七の物語』南雲暁彦・著 10月16日発売
CAMERA fan編集部
34
イベント情報
「やさしいストロボ1日倶楽部」10周年記念イベントを福岡・大阪・東京の3都市にて開催
CAMERA fan編集部
63
ショップレポート
創業1938年歴史を刻む店、フジヤカメラ店の魅力をレポート
Text & Photo 鹿野貴司
34
イベント情報
「第53回 世界の中古カメラ市」松屋銀座にて開催|2025年9月4日(木)〜9月9日(火)
CAMERA fan編集部
18
新製品レビュー
Samsung Galaxy Z Fold7超薄型の折りたたみスマホのカメラ機能を写真家が試す!
Photo & Text:鹿野貴司
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あるカメラマンのアーカイブ〜丹野清志の記憶の断片〜
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あるカメラマンのアーカイブ〜丹野清志の記憶の断片〜
カメラマン 丹野清志。昭和19年(1944年)に生まれ、平成、令和の時代を通り過ぎ、60余年に渡って日本を撮り続けてきた。一人のカメラマンの小さな“記憶の断片”といえる写真とともにタイムスリップし、その時、その場所で出逢った物語を今の視点で見つめる。
公開日:2025/08/30
第8回 1972−1975年 「ぶらり東京街角散歩」
Photo & Text 丹野清志
散歩する写真
工場地帯と山村を行き来する旅を続けて東京の日常に戻ると、現像してあらわれるネガ画像がなんとなくよそよそしく見えてくるのでした。少し時を経てから見たほうが思い込みが薄らいで発見があるのではないかという理由をつけて、プリントするのは旅からしばらくたってからのことでした。
日本各地への旅が町や村をただ通り過ぎただけなのであれば、今住む『東京』という地も私には仮の宿。さて、私にとって「町」とは何なのか。東京の地図をひろげて、歩いたことのない町ばかりじゃないかと思った時、東京のふつうの町を、散歩する気分で歩いてみようと思いたったのでした。
散歩するのに理屈はいらない。歩きながら写していく写真も理屈は不要。いいなあ、と感じた出会いの時を素直に写していくだけです。かつて構図など考えずにちょろっと写すスナップ写真を「チョロスナ」と言い、ヘタな「人物スナップ」だと言う人がいたのですが、「上手い撮り方」などには関心がない私はちょろっと写すことの何がダメなのかと思っていて、通りすがりにちょこんちょこんとシャッターを切っていました。
私がシャッターを切る瞬間は、人であれ街景色であれふつうの町の匂い、ふつうの人びとの息遣いにふれる時です。私の散歩カメラは、人と人のちいさな対話の時間を楽しむ道具でもあったのです。ふつうの人びととふつうに出会えて互いに意識することなく、あ・うんの呼吸で写せたのは、昭和の時代だったからなのかもしれません。
祭囃子にさそわれて
祭を知らせるポスターなどを見かけると、祭囃子にさそわれるように祭のある町へ出かけていきました。ダボシャツに股引、鯉口シャツ、腹掛けをして半纏姿で、雪駄や草履をはいていて頭に鉢巻。祭り衣装は独特のふんいきを作り出すもので、神輿を担ぐ人たちの群の中にいると写真のことなど忘れて興奮状態でした。
東京の祭といえば、いまや世界の有名観光地となった浅草の「三社祭」が知られていますが、神社があるところ祭があって、江戸三大祭と言われているのが、赤坂日枝神社の「山王祭」、神田明神の「神田祭」、富岡八幡宮の例大祭「深川八幡祭」。ほかに、鳥越神社の「鳥越まつり」、「下谷神社谷大祭」「佃祭」、などなどたくさんあって、いずれも神輿や山車が町内を練り歩きます。落語が好きな私は、まず噺の舞台になっている場所へ出かけて行きます。たとえば古今亭志ん朝さんの、夏の祭礼が舞台の「佃祭り」を聞いて佃島へ、「品川心中」「居残り佐平次」を聞いて品川へ、「付き馬」「明烏」を聞いて浅草へ。祭の日になると、いきでいなせな、いう言葉がお似合いの人を見かけます。
「粋・いき」とは何か広辞苑で引くと『気持ちや身なりのさっぱりとあかぬけしていてしかも色気をもっていること、人情の表裏に通じ特に遊里・遊興に関して精通していること』とあり、粋でいさみ肌の若者の容姿や気風をいなせと言います。祭りの日は、町ぜんたいがそんな雰囲気になっているのです。さっぱりとした気風の職人気質なんてことが言われますが、下町と呼ばれる地域ではそういう雰囲気の人とふつうに出会えたのでした。
昔から東京は大きく「山の手」「下町」という呼び方で市街地が分けられてきました。「山の手」は麹町や四谷など高台の土地で、下町は逆に低い土地のこと。下町はこれも広辞苑によると『江戸時代から商人、職人などが住む町で、台東区、中央区、千代田区から隅田川以東にわたる土地』とあります。昭和ー平成ー令和と移り、テレビでは昭和時代を懐かしむ番組が増えて、昭和時代を知らない世代も「どこか懐かしいってかんじがいいよねぇ」と、「下町」が賑わっています。浅草界隈をはじめ、通称「谷根千(やねせん)」と呼ばれる台東区谷中、文京区根津、千駄木界隈、映画「男はつらいよ」の舞台となった柴又帝釈天参道、もんじゃ焼きで知られる月島仲見世商店街などは若い人の人気スポットになっています。
狭い道をちょろちょろ歩いて行って、どこをどう歩いたのかもよく分からない。そんな道をどんどん歩いてふっと気がつくとどこかで見たようなまちかどだったりする。家々がびっしりとくっついていて、いろんな人たちのさまざまな暮らしがあって、ひょっこり顔を出してきたおばあさんに振り返って立ちどまり、何気ない雑談をしたりすることが楽しいのです。機械油のしみこんだ匂いがして、魚の匂いがあって、豆腐のおからの匂いがして、そんな町角に真っ赤なバラが咲きほこっているんです。庭がないせいか道が庭でもあるんですね。「夏になると朝ラジオ体操で起きて、縁台に腰下ろして世間話をする、そりゃあいいもんですよ。このあたりは関東大震災の後すぐに建てられた家が残ってまして、この路地をよく写真を写しに来ますよ。でもねえ、もう周りをビルに囲まれちまいましたから、古い家はいつまでもちますかねぇ」とやさしそうなおじさんが話してくれました。(写真雑誌「フォトアート」掲載1973年7月号から)
とりとめもなく歩いているといわゆるマンネリ気分になるもので、少し歩き方を変えてみてはどうかと6×6判のカメラを持ちだします。箱型のカメラはファインダーを上から見るので、出合い頭にひょいと写すというふうにはいきません。真四角の画面は対象をじっと見つめるという感覚で、視界の中心部のみを切り取ります。35ミリ判レンジファインダーカメラの広角レンズで、あれこれ周辺を写し込みたい私のスナップとはがらりと違う世界の展開に夢中になり、しばらくロクロク判の街角観察写真が続いたのでした。
品川区北品川
品川区
荒川区
荒川区
かさかさと音を立てて木の葉がこすれ合っている大きな木があって、すぐ近くに八百屋さんがあった。店の中からおばさんが出てきた。こんにちはと挨拶をして、店先に置いてあった縁台に腰を下ろさせてもらう。「暑いですねぇ今日は」大げさに言ったのではないのだが、汗びっしょりの様子を見て、「ほんとうに、じっとしているだけでも汗が出てくるからねぇ」と言いながら店の奥へ入っていったおばさんが瓶のジュースを持ってきて、「あがんなさいよと」言う。ちょうどのどが渇いていたので、「飲みたかったんです」と言い、あわてて「買います」とポケットから小銭を出そうとすると、「なに言ってんですよ。アタシがごちそうするんですよ。飲んじゃってくださいな」そう言っておばさんは屋根の向こうの青空を見上げて「いつまで続くのかねぇ、この暑さ」と言った。(1979年刊写真集「路地の向こうに」から)
*1973年3月号「フォトアート」誌に「路地の向こうに」と題して発表し、その後ふらりふらりと東京散歩を続けて1979年に同じタイトルで写真集を作りました。カメラファンの記事「
東京ものがたり 1970年代
」も見ていただければ幸甚です。
台東区三ノ輪
中央区佃
佃
台東区浅草
使用したカメラ
ほとんど広角レンズで写していた私、ある日標準レンズ50ミリでストレートにスナップしてみようと思い立ち、ニコン F2にニッコール50ミリ F2を装着して街歩きを始めたのです。下町を写すならクラシックカメラが似合うと勝手に決めて、先輩編集者の知人からいただいたキヤノンL1型 キヤノン50ミリ F1.8を使ってみることにしたのでした。でも、ファインダーが見にくくピント合わせがスムーズにいかず結局広角レンズに戻り、ニコンS3 ニッコール35ミリ F2.8、ライカM4-2にズミクロン35ミリ F2.8での町歩きとなりました。ロクロク判は、ミノルタオートコードIIIとゼンザブロニカEC。
ゼンザブロニカEC ニッコール50ミリ F2.8
カメラファンでゼンザブロニカECを探す
オートコードlllミノルタ ロッコール75ミリ F3.5
カメラファンでオードコードIIIを探す
ニコンS3 ニッコール35ミリ F2.8
カメラファンでニコン S3を探す
キヤノンL1型 キヤノン50ミリ F1.8
カメラファンでキヤノン L1型を探す
1975年のできごと
新幹線が岡山から博多まで開通。日本赤軍クアラルンプール事件。昭和天皇皇后初の訪米。日本女性エベレスト初登頂。紅茶キノコブーム。TV、「前略おふくろ様」「赤い疑惑」「欽ちゃんのドンとやってみよう」「一休さん」「まんが日本昔ばなし」「大草原の小さな家」「フランダースの犬」。CM、ハウスのCM「ワタシ作る人、ボク食べる人」女性差別で放映中止。「裸を見るな 裸になれ」パルコ。「人間って・・ロボットです」ナショナル乾電池。「自分でバンバンしなさい」エースコック。歌謡、内藤やす子「弟よ」。中島みゆき「時代」。かまやつひろし「我が良き友よ」。布施明「シクラメンのかほり」。小林旭「昔の名前で出ています」。沢田研二「トキの過ぎゆくままに」。映画、黒木和雄監督「祭の準備」、浦山桐郎監督「青春の門」、小川紳助監督「どっこい人間節」、寺山修司監督「田園に死す」。Sスピルバーグ監督「ジョーズ」。サム・ペキンパー監督「ガルシアの首」
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丹野 清志(たんの・きよし)
1944年生まれ。東京写真短期大学卒。写真家。エッセイスト。1960年代より日本列島各地へ旅を続け、雑誌、単行本、写真集で発表している。写真展「死に絶える都市」「炭鉱(ヤマ)へのまなざし常磐炭鉱と美術」展参加「地方都市」「1963炭鉱住宅」「東京1969-1990」「1963年夏小野田炭鉱」「1983余目の四季」。
<主な写真集、著書>
「村の記憶」「ササニシキヤング」「カラシの木」「日本列島ひと紀行」(技術と人間)
「おれたちのカントリーライフ」(草風館)
「路地の向こうに」「1969-1993東京・日本」(ナツメ社)
「農村から」(創森社)
「日本列島写真旅」(ラトルズ)
「1963炭鉱住宅」「1978庄内平野」(グラフィカ)
「五感で味わう野菜」「伝統野菜で旬を食べる」(毎日新聞社)
「海風が良い野菜を育てる」(彩流社)
「海の記憶 70年代、日本の海」(緑風出版)
「リンゴを食べる教科書」(ナツメ社)など。
写真関係書
「気ままに、デジタルモノクロ写真入門」「シャッターチャンスはほろ酔い気分」「散歩写真入門」(ナツメ社)など多数。
主な著書(玄光社)
「
写真力を上げるステップアップ思考法
」
「
自由に楽しむ! スナップ写真入門
」
「
なぜ上手い写真が撮れないのか
」
「
町撮りアート写真ブック
」
「
ニッポンぶらりカメラ旅」
」
「
お気に入りカメラで楽しむ自分流町歩き写真の方法
」
「
写真集のつくり方
」
「
写真教室では教えない“新スナップ写真”の方法
」
「
誰も教えなかった “自分流写真”の方法
」
「
[四季を味わう]ニッポンの野菜
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