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カメラアーカイブ

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カメラアーカイブ
巷に溢れる新製品情報。そんな情報の波に埋もれてしまっている魅力的なカメラたちがある。メーカー開発者たちが、心血を注いで創りだした名機の魅力を蓄積していく。
公開日:2012/09/11

オモカメ 第2回

Photo & text 中村文夫

オモカメ


中村文夫氏のコレクションが大量過ぎて、1回でご紹介しきれなかったオモカメ(オモチャカメラ)特集。

第一回目につづき、今回も”かわいい”カメラたちをご紹介いたします。

連写型


セルビーリボルバー
日本の岩田エンタープライズが発売。レンズの後ろにある円盤が回転して露光するロータリーシャッターを採用し、0,22秒間隔で4コマの連写ができる。定価は6800円もした。

リボルバーのコピー商品
中国製激安コピー商品(実売価格は1000円以下)の登場により、本家はいつの間にか姿を消した。
バンダイシールフォトクラブ
連写ではなく、シールプリント用として販売された商品


アクションサンプラー
サイバーサンプラー
ロシア製コンパクトカメラロモのファンが結成したロモグラフィが販売したリボルバーと同種の製品。



セガフォトプリクラブ
ゲームメーカーのセガが発売したシールプリント用カメラ。同時に9カットの写真が撮れる。



はいほーゴルフメッセージ
ナイスショット、池ポチャ?などゴルフに特化したメッセージが写し込める。ゴルフ用品メーカーのマルマン製だ。パーティ向けモデルもある。


ニシカ3-D N8000
レンチキュラー式のステレオ写真が撮れる4眼カメラ。ハーフサイズで4コマが同時に撮れる。
RITTAI
ニシカと同じ方式の4眼ステレオカメラ

イメージテック3DWIZARD
レンチキュラー式3眼ステレオカメラ。レンズ付きフィルムに同タイプの製品があった。

水中カメラ型


セルビーWetOne
岩田エンタープライズ製の35ミリ水中カメラ



コニカサブマリン
コニカが発売した110フィルムを使う水中カメラ



コンパクト型




カメラプラス126
126フィルムを使用するオーストリア製カメラ。
126や110フィルムは、カートリッジそのものが遮光性に優れているので、カートリッジをカメラボディとして利用したカメラが考案された。最初の製品は126フィルムを使用するものだった。オモカメでは110フィルム使用の製品が主流。


LOVEワンチャンスポケットカメラ
裏紙付きロールフィルムが装填された状態で販売され、撮影が終わったらカメラごと現像に出す。写ルンですの原形と言えるだろう。



セルビーマイクロ110
フィルムカートリッジをカメラ本体に利用する最初の110カメラ。ダミーカートリッジがコインホルダーになっている。後に登場する類似品は、このカメラのコピーと考えられる。発売は岩田エンタープライズ。



ちび丸
このジャンルは、岩田エンタープライズの後を追うように、様々なコピー商品が誕生した。外観デザインが洗練されてゆくにも関わらず、何故か写りのほうは低下してゆく。このちび丸は、見かけ倒れナンバー1のカメラ。デザインは洗練されているが、カメラの性能は?



折り畳むとサイコロ型になるカメラ





ウィンク
ストロボ付カメラ。カメラ本体よりストロボの方が大きい。
デメキン
魚眼レンズ付きカメラ



せっしゃトルベー
クローズアップレンズを内蔵し接写ができる。取り外し可能なストロボ付き
有名ブランドモデル
マリオ・バレンチノブランドのファッショナブルなカメラ。ストロボを内蔵している。

一発芸型




TRIPLONBCR-111
ラジオと双眼鏡が合体。カメラのレンズの焦点距離は70ミリ
プラモデルカメラ



AGAT18K
旧ロシア製ハーフサイズカメラ
ホルガ120S
ブローニーフィルムを使用する中国製カメラ。内部のマスクを交換すると6×6判と645判の2種類のフォーマットが撮れる。



レンズ付きフィルム「写ルンです」に取り付ける、クラシック・カメラ・カバー。小学館の「ラピタ」が企画した。


グレイブストイライカー・シューティングシェル
これを取り付ければ「写ルンです」が戦隊モノの武器に早変わり。鏡筒部を伸ばすと円形の写真が撮れる。トミー製。




トミーシャオハローキティ
ハローキティのキャラクターがプリントされたポラロイドのシャオ
撮っちゃoh!
動画をVHF電波に乗せて飛ばし、ビデオデッキに録画する子供用ビデオカメラ。


食ベルンです
写ルンです型のパッケージ入りのラムネ。シャッターボタンを押すとラムネが飛び出す。大阪の駄菓子メーカー、オリオンの製品。



中村 文夫(なかむら ふみお)

1959年生まれ。学習院大学法学部卒業。カメラメーカー勤務を経て1996年にフォトグラファーとして独立。カメラ専門誌のハウツーやメカニズム記事の執筆を中心に、写真教室など、幅広い分野で活躍中。クラシックカメラに関する造詣も深く、所有するカメラは300台を超える。日本カメラ博物館、日本の歴史的カメラ審査委員。
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