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銀塩手帖

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銀塩手帖
フィルム、銀塩写真に関する情報を記録していきます。
公開日:2020/03/31

カラーネガフィルムをスキャンする簡単な方法〜SILKYPIX Developer Studio Pro10編

CAMERA fan編集部

カラーネガフィルムをデジタルカメラで撮影して、データ化するカンタンな方法


前回の記事では、モノクロフィルムをスキャナーを使わずに簡単にデータ化する方法をご紹介しました。
35mmモノクロフィルムをデジタルカメラで撮影して、「Adobe Camera RAW」でネガ反転して現像する方法です。この記事の反響が非常に大きかったので、今回はカラーネガフィルムのデータ化にトライします。

フィルムの撮影方法は前回と同じですが、今回や撮影時にストロボはオフカメラで発光させず、オンカメラで発光させるという、簡単な方法を採用しています。今回ネガを反転するアプリケーションは、、「Adobe Camera RAW」の代わりに、「SILKYPIX Developer Studio Pro10」を使用します。


「SILKYPIX Developer Studio Pro10」の新機能「ネガフィルム反転ツール」を使う!


「SILKYPIX」は、画像補正可能なRAW現像アプリケーションですが、バージョン Pro10に新機能として搭載された「ネガフィルム反転ツール」が、非常に高性能です。ワンクリックでネガ画像からポジ画像へ一発変換が可能です。

これまで現像アプリケーションで、カラーネガフィルムを反転させるのはとても手間がかかりました。R、G、Bの3つのチャンネルを反転させて、カラーバランスを取る必要がありました。
これがとても難しいのです。思い通りの色に仕上げるまで時間がかかりました。

しかし、「SILKYPIX Developer Studio Pro10」の「ネガフィルム反転ツール」では、ワンクリックのあとに微調整するだけで、もっとも簡単に反転ができるのです。



<使用機材>
デジタルカメラ:オリンパス OM-D E-M1 Mark II
レンズ:オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
ケンコー フィルター径変換アダプター ステップアップリングN 46-52mm
ニコン スライドコピーアダプター ES-1
ストロボ:ニッシンジャパン i40
アプリケーション:SILKYPIX Developer Studio Pro10


*撮影機材のセッティングは、前回の記事をご参照下さい。


<ワークフロー>

まずはカンタンに手順をまとめると

1:デジタルカメラでフィルムを撮影する(RAWファイルで撮影)
2:パソコンに取り込み、「SILKYPIX Developer Studio Pro10」で開く
3:「ネガフィルム反転ツール」を選択してワンクリック
4:露出、ホワイトバランス、彩度、コントラストなどを調整する
5:TIFF、またはJPEGファイルで書き出し完了



それでは実際の手順を解説します。

1:デジタルカメラでフィルムを撮影する


前回のモノクロフィルムのときと同様に、ストロボを使用するとメリハリのきいた画像データになります。自然光に向けて撮るという方法もありますが、天候や環境光に左右されるので、ストロボ光が良いでしょう。今回は、レンズの前方に白い背景紙を置いて、ストロボ光を手前にバウンスさせています。ホワイトバランスはオート、ストロボはTTLで設定しています。フォーカスは、マニュアルフォーカスに設定して、液晶で拡大して正確にフィルム面に合わせます。

 

2:撮影したRAWファイルをパソコンに取り込み、「SILKYPIX Developer Studio Pro10」で開く

撮影したRAWファイルを「SILKYPIX Developer Studio Pro10」で開きます。




「ネガフィルム反転ツール」を選択します。



ツールバーのアイコン「ネガフィルム反転ツール」ボタンでも同じです。



スポイトマークのカーソルでフレームの外側「未露光部分」をクリックします。

ネガ→ポジに変換される




クリック後、処理にしばらく時間がかかりますが、画像がネガからポジに反転されます。
このワンクリックで自動処理されるのが、「SILKYPIX Developer Studio Pro10」の素晴らしいところです。

ただし、この状態では写真によっては、露出、ホワイトバランスなどが撮影時の印象と異なる場合があるので、この後の作業で補正していきます。

 

4:露出、ホワイトバランス、彩度、コントラストなどを調整する

反転後に右側にある画像補正メニューから「露出・明るさ」「ホワイトバランス」
「調子(コントラスト)」「カラー(彩度)」をスライダーを左右に動かして調整します。

「露出・明るさ」と「ホワイトバランス」の調整

「調子(コントラスト)」の調整



「カラー(彩度)」の調整


調整後の画像




ネガポジ反転ツールで変換したときから、かなり撮影時の印象に近い色調に変えることができました。各項目をスライダーで直感的に調整できるので使いやすいです。

5:現像する



メニューの「現像」から現像処理を行います。
TIFF、またはJPEGファイルを選んで書き出します。

この段階では、ゴミ、ホコリがかなり写っていたので、その後にPhotoshopなどの画像編集ソフトを使って、仕上げます。

 

スキャン例

機材共通データ:OLYMPUS OM-1 F.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 Kodak PORTRA 400







SILKYPIX Developer Studio Pro10
複数の画像を合成する機能を搭載し、ノイズリダクションを更に進化させた「ファインディティール」モード、高解像度の画像でも高速表示を可能とする「セレクト」セクションを新たに加わえた調整の自由度と使いやすさが向上したプロフェッショナル版RAW現像ソフト

価格:ダウンロード版:22,000円(税込)
無料体験版 30日間あり(2020年3月現在)

動作環境:Microsoft Windows 10 / 8.1 64bit版
macOS 10.13 〜10.15

メーカーサイト:市川ソフトラボラトリー

https://silkypix.isl.co.jp/product/dsp10/
 
 

【関連記事】モノクロフィルム編はこちらから


モノクロフィルムを簡単にスキャンする方法
https://camerafan.jp/cc.php?i=744


 

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