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Photo & Text by Rinaty

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CAMERA fan編集部

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Photo & Text 丹野清志

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CAMERA fan編集部

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Traveler`s Photo Diary
公開日:2023/03/22
1980〜90年代 東京
Photo & Text 野寺治孝
南青山 キヤノンEOS1 100-300mm F4.5-5.6 フジ・ベルビア5080年代後半は、今から思えば東京全体がバブルに向かって浮足だっていた時代でした。
当時、私は青山にあるデザイン会社に就職したのを期に写真を撮り始めました。
その後プロの写真家としてキャリアをスタートするのですが、バブル景気にも乗って順風満帆でした。
とにかく今の東京からは考えられないほどキラキラと輝いていました。例えば、毎晩、飲食をする人が多くて深夜はまったくタクシーがつかまりません。終電は完全に無視。東京はまさに不夜城でした。
ニューヨークのロックフェラーセンターを日本の企業が買収し、「めんどうだからアメリカごと買ってしまえ!」と意気揚々でしたが、世界からは冷ややかな目で見られていました。
当時はイタリアがちょっとしたブームで、ティラミスやぺペロンチーノパスタが流行り、イタリアンカラーのビビットな色彩が街には溢れていました。
日本も豊かになったので海外、特にハワイ旅行をする人が増えトロピカルなモチーフにも人気が集まっていました。
音楽で言えば大滝詠一の『A LONG VACATION』が大ヒットし、レコード・ジャケットもプールと椰子というトロピカルなイラストだったのが印象的です。
そういった背景もあってか、フジフィルムがベルビア50という超高彩度のフィルムを発売。私はビビットな色が好きなので、コダックのフィルムからフジ・ベルビア50に乗り換えたのもちょうどこの時期で、特に赤と緑の発色がきれいでした。
私は幼少の頃から日本的なものよりも、欧米の匂いのするものが好きでした。
自然と、写真も日本にいながら欧米的なモチーフを探して撮っていました。
広角レンズで撮ると電柱とかが写り込んでくるので、望遠レンズを使用して“街を切り取る”ように努め、東京らしさよりも“私が見て感じた東京”を主題に撮影をしていました。
ロケーションは浅草や上野よりも青山や原宿が多く、欧米的なモチーフが多かったからだと思います。
写真を観た方から「これが東京?外国みたいですね」と言われると最高に嬉しかった記憶があります。
そのせいか今も“東京の中の外国”を探して撮っています。
表参道 ミノルタX700 35-135mm F3.5-4.5 コダック・EPR
台場 キヤノン EOS1 100-300mm F4.5-5.6 フジ・ベルビア50
六本木 キヤノン EOS1 28-70mm F3.5 フジ・ベルビア50
お茶の水 ミノルタX700 35-135mm F3.5-4.5 コダックEPR
後楽園 ミノルタX700 35-135mm F3.5-4.5 コダックPKR
原宿 ミノルタX700 35-135mm F3.5-4.5 コダックEPR
不明
西日暮里 ミノルタX700 35-135mm F3.5-4.5 コダックEPR
自由が丘 ミノルタX700 100-300mm F4.5-5.6 コダックEPR<野寺治孝の使用カメラ>
キヤノン EOS-1
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