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さようなら東京
46
さようなら東京
2度目の五輪を控え、東京は変革のときを迎えている。とりわけ大きく姿を変えつつあるのが、いわゆる下町といわれる23区の東側だ。懐かしさと新しさが交差するエリアを、写真家・鹿野貴司が記録する。
公開日:2019/04/08
【其の六】寅さんは今いずこ「葛飾区柴又」
photo & text
鹿野貴司
もう東京都柴又区でいいのではないか
この連載の1回目
でも取り上げているし、その後も何度か書いたけれど、僕は葛飾区立石の生まれである。しかし出身を聞かれて「東京の葛飾区です」と答えると、ほぼ全員が「柴又ですね」という。まあ亀有という人もたまにいる。そのどちらでもなく「葛飾のどこですか?」と訊ねるのは、自分も葛飾区だという人だ。葛飾区イコール柴又ではないのだが、映画『男はつらいよ』で寅さんが発する「葛飾柴又」のフレーズがいかに日本人に深く浸透しているかがわかる。柴又以外の葛飾区民はつらいよ。
キヤノンEOS 5D MarkIV + シグマ40mmF1.4 DG HSM | Art
F2.2 1/8000 ISO100 WB:オート
柴又駅前にはいつも寅さんがいる。そして寅さんの視線の先には迎えにきたのか、はたまた追いかけてきたのか、さくらの像も立っている。
キヤノンEOS 5D MarkIV + シグマ28mmF1.4 DG HSM | Art
F4.5 1/1250 ISO100 WB:オート
この後ろ姿も…もしや寅さん?
そして皆さんが柴又の次に口を揃えるのは「下町ですね」「人情味がありそうですね」。これも多分に『男はつらいよ』のイメージだと思うが、実際の帝釈天参道はその映画の影響もあって超観光地である。寅さんの実家「とらや」のモデルというかロケ地になっている高木屋老舗などは、大勢の店員さんがいつも忙しそうにしている。あそこにヤクザなアニキが帰ってきてもスルーされるのがオチだ。さらに参道から外れれば、東京とは思えないほどのどかな住宅街が広がる。柴又は奈良時代の戸籍に記されているほど歴史を有するが、関東大震災で都心の人々が移り住むまでは農村だった。東京23区の“縁”にあたるだけに開発の波が届かず、また区が景観を守るための規制をしていることもあり、とりわけ空が広い。
そんな柴又のシンボルでもある帝釈天は寛永6(1629)年に開かれ、正式には経栄山題経寺という。『男はつらいよ』では御前様(笠智衆)と寺男の源公(佐藤蛾次郎)しかいない小さな寺のように描かれているが、実際は日蓮宗の大寺院である。本堂に安置されているのは珍しい板彫りの帝釈天像で、日蓮さんが自ら彫られたものとされる。僕も拝したことがあるが、帝釈天のルーツはバラモン教の神さまだけあって、いわゆる仏像を想像すると面食らう。しかし彫りがとても荒々しく、さらにお香で黒く煤けて実に美しい。僕は日蓮宗のお仕事を長くさせていただいており、多くの寺院を撮影してきたが、このような仏像は他に見たことがない。たぶん仏像というより御札の版木だったのだろう。
キヤノンEOS 5D MarkIV + シグマ28mmF1.4 DG HSM | Art
F1.4 1/1000 ISO100 WB:オート
寅さんが産湯に使ったという帝釈天の御神水は、開創以前から枯れることなく湧き続ける。その水を隣にいらっしゃる浄行菩薩に掛けると、罪や穢れが清められるという。産湯に使うとどんなご利益があるんだろう。
キヤノンEOS 5D MarkIV + シグマ40mmF1.4 DG HSM | Art
F1.4 1/3200 ISO100 WB:オート
帝釈天の参道はカーブや道幅が絶妙で、いたって自然に構図を決め、シャッターが切れる。そこが浅草の仲見世と違うんだよなぁ。
キヤノンEOS 5D MarkIV + シグマ28mmF1.4 DG HSM | Art
F1.4 1/400 ISO100 WB:オート
参道にある江戸前天丼の「大和家」は、『男はつらいよ』の世界から抜け出たような家族経営の老舗。ゴマ油で揚げた天ぷらには、濃くて甘辛いタレが掛かる。
キヤノンEOS 5D MarkIV + シグマ28mmF1.4 DG HSM | Art
F2.5 1/320 ISO100 WB:オート
そば・うどん・天ぷら・中華・甘味、ありとあらゆるメニューが揃う昭和の観光地らしい食堂も。そういえば伝説的写真家スティーブ・マッカリーが来日した際、少しだけ助手をしたことがあるのだが、初日は食品サンプルばかり撮影していた。そこで翌日合羽橋を案内したら「あれはウォームアップだ」と怒られたっけ。
キヤノンEOS 5D MarkIV + シグマ105mmF1.4 DG HSM | Art
F1.4 1/400 ISO160 WB:オート
参道には「撮影禁止」と掲示している店舗が多いのだが、反対に「撮影OK」を掲げているのが松屋の飴総本店。4代目と5代目の親子がリズムとともに包丁をシンクロさせ、トントンと飴を切っていく。観光客もついカメラを向け、そして飴を買ってしまう。
信仰と遊興がミックスしていた時代
その像が一時行方不明になるものの、安永8(1779)年、9代目住職の日敬さんが本堂改修の際に発見した。なんで勝手にどっかにいっちゃうのさ、という疑問はともかく、その日は十干で「庚」、十二支で「申」にあたる「庚申」の日だった。もともと帝釈天には独自の庚申信仰がある。人体に棲む3匹の虫が庚申の日、こっそりと帝釈天を訪ねて60日間の悪事を報告。帝釈天はその情報をもとに、寄生する人の寿命を削った。だから人々は庚申の前夜、寝ずに過ごして虫が抜け出すのを防いだという。
この板本尊はタダモノじゃないと感じた日敬さんは、板本尊を背負って江戸に向かい、飢饉や疫病に苦しむ人々に出開帳を行った。するとその存在が知られるようになり、庚申の日には江戸から大勢の人々がやってきた。さらに明治後期〜大正時代には宵庚申が流行。前夜には都心から柴又を目指す人々が、提灯を片手に田園地帯だった今の墨田区〜葛飾区を歩いた。その光の筋は遠くからもよく見えたという。参拝者は門前で飲み食いをした後、本堂で一夜を過ごした。その客を当て込んで大正〜昭和初期に今日のような飲食店や土産物店が並ぶ参道が生まれたという。さしずめ今に例えると前夜に車で東京ディズニーランドへ行き、朝イチで入園してファストパスを取りに行くような感じだろうか。ひと足早く入園できるホテルができたあたりも、どこか似ている。まあ人の集まるところでは、古今東西考えることは一緒か。ちなみに今も庚申の日には縁日が開かれ、板本尊を自由に拝することもできる。
キヤノンEOS 5D MarkIV + シグマ40mmF1.4 DG HSM | Art
F4 1/800 ISO100 WB:オート
帝釈天の裏手を進むと江戸川の土手へ。向こう側は千葉県松戸市。そういえば寅さんはオープニングでここを金町方面から歩いて帰ってくるけど、どういう回り道なんだろう。
キヤノンEOS 5D MarkIV + シグマ28mmF1.4 DG HSM | Art
F5.6 1/640 ISO100 WB:オート
ベンツやBMWが停まっている家より、生け垣のある家の方が“長者感”があると思う。
キヤノンEOS 5D MarkIV + シグマ40mmF1.4 DG HSM | Art
F5.6 1/640 ISO100 WB:オート
おもしろそうな角を見つけると、とりあえず2〜3分待つ。人と人が無関係に行き交うだけで、ひとつの物語が生まれる(はず)。
キヤノンEOS 5D MarkIV + シグマ28mmF1.4 DG HSM | Art
F4 1/160 ISO125 WB:オート
経営者が描いた各界著名人の似顔絵が、まるで耳なし芳一状態で壁という壁に貼られた「似顔絵コインランドリー」。柴又には同じ経営の店が4軒あり、ここは3号店らしい。
日本人の心の拠り所のような町
このような柴又ならびに帝釈天の歴史は、カリキュラムの増えた今はわからないけど、昭和の終わりの葛飾区立小学校では必修科目として叩き込まれた。柴又へのアクセスに欠かせない京成金町線が、もともと人が手で押すカワイイ電車(本当カワイイんです、帝釈人車軌道でググってみてください)だったことも、葛飾区の小学生はみんな知っていた。
何より初詣や花火大会に行く場所として、柴又は立石の僕にも身近だった。しかし思い出として残っているのは20代後半、勤め先の会社を追われ、次の仕事のあてもなかった頃だ。取引先や競合先からいくつか誘いはいただいていたが、会社勤め自体に嫌気が差していたので、すべて断っていた。そして僕はなぜかほぼ毎日、自転車で柴又へ通っていた。
商店街を抜け、帝釈天をお参りし、江戸川の土手へ登る。その繰り返し。カメラはモノクロフィルムを詰めたマミヤ6MFを持っていたはずだけど、あまりシャッターを切った記憶はない。柴又に通い続けた理由はいまだに自分でもわからない。仏さまにすがる気持ちだったのかもしれないが、無意識のうちに都心と反対方向へ逃げていたのだと思う。柴又まで行っては帰っていたのは、江戸川を越える勇気がなかったのか、越えたところで何もないからか(松戸の皆さんごめんなさい)。
今回は参道以外ののどかな柴又も、初めてくまなく歩き回った。あの頃自転車では決まった道ばかり走っていたので、おそらくほとんどは初めて通る道だ。高い建物は見当たらず、広い空に電線が五線譜のようなデザインを描いていた。あの頃の自分は、ただ広い空が見たかっただけなのかもしれない。
ソニーα7R lll + シグマ24-70mmF2.8 DG HSM | Art
F5 1/100 ISO100 WB:オート
こういう個人経営の何でも屋さんを発見。学校帰りの小学生で賑わっていた。昭和の終わりにはこういうお店が、葛飾区のそこかしこにあったのだが……。
ソニーα7R lll + シグマ24-70mmF2.8 DG HSM | Art
F8 1/250 ISO100 WB:オート
一帯には町工場も多い。「とらや」の裏もタコ社長が営む印刷屋さんだったし。
ソニーα7R lll + シグマ24-70mmF2.8 DG HSM | Art
F4.5 1/160 ISO250 WB:オート
シャッターは真新しいけど、看板は相当年季が入っている角のタバコ屋さん。今も開く日はあるのだろうか。
ソニーα7R lll + シグマ40mmF1.4 DG HSM | Art
F5 1/800 ISO100 WB:オート
東京が目まぐるしく変わる中、たぶん柴又はいつまでも「あの柴又」であり続け、訪れる人々を安堵させるのだろう。
今回の町「葛飾区柴又」
鹿野貴司(しかの たかし)
1974年東京都生まれ。多摩美術大学映像コース卒業。さまざまな職業を経て、フリーの写真家に。広告や雑誌の撮影を手掛けるほか、ドキュメンタリー作品を制作している。写真集『日本一小さな町の写真館 山梨県早川町』(平凡社)ほか。著書「
いい写真を撮る100の方法
(玄光社)」
ウェブサイト:
http://www.tokyo-03.jp/
Twitter:
@ShikanoTakashi
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