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あるカメラマンのアーカイブ〜丹野清志の記憶の断片〜
第8回 1972−1975年 「ぶらり東京街角散歩」
Photo & Text 丹野清志
32
新刊情報
ライカと銘玉レンズで綴るフォトエッセイ集『ライカで紡ぐ十七の物語』南雲暁彦・著 10月16日発売
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「やさしいストロボ1日倶楽部」10周年記念イベントを福岡・大阪・東京の3都市にて開催
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63
ショップレポート
創業1938年歴史を刻む店、フジヤカメラ店の魅力をレポート
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34
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「第53回 世界の中古カメラ市」松屋銀座にて開催|2025年9月4日(木)〜9月9日(火)
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新製品レビュー
Samsung Galaxy Z Fold7超薄型の折りたたみスマホのカメラ機能を写真家が試す!
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南雲暁彦のThe Lensgraphy
54
南雲暁彦のThe Lensgraphy
フォトグラファー 南雲暁彦が、様々なレンズを通して光と時間を見つめるフォトエッセイ
「僕にとって写真はそのままを記録するという事ではない。そこには個性的なレンズが介在し、自らの想いとともに目の前の事象を表現に変えていく。ここではそんなレンズ達を通して感じた表現の話をして行きたいと思う」
公開日:2022/12/27
Vol.11 LEICA SUPER-ELMAR-M18mm f3.8 ASPH.「切り札」
南雲暁彦
人の常識的なイメージではない、写真を撮る行為の中で発見し写し取られる世界。
LEICA SUPER-ELMAR -M18mm f3.8 ASPH.。100度の画角を持つライカきっての超広角レンズだ。
呼吸
超望遠レンズでの撮影時、カメラバックの片隅に忍ばせて持っていったのがこのレンズの初陣だった。その時の撮影で使用していたレンズは焦点距離 1200mm、僕は画角 2.1 度という気が遠くなるほどの狭窄した画角のなかで雲の切れ間を狙っていた。
そんな撮影のさなか、ファインダーから目を外しふっと我に帰った時の風景。
そこには、誰もいない雨の暗闇に垂れ込めた黄銅色の雲と、水面に反射した高速の灯がどこまでも繋がっていた。
「ああ、広い。」
それは望遠や標準レンズでは捉えられない、でも視覚は感じている風景。それを撮りたいと思った時、僕はカメラバックの片隅に手を突っ込んだ。それは呼吸を取り戻すような事だった。
Leica M10P + LEICA SUPER-ELMAR -M18mm f3.8 ASPH. (以下同)
1.5秒 F4.0 ISO1600
見えない世界
人が両眼で見ることができる視角は100〜120度、有効視野はそのうち約60度で、しっかりと情報を享受できるのはせいぜい20度前後だという。人それぞれ、年齢や体調、気分によっても違うだろうから目安程度にしか考えていないが、まあ大してちゃんとは見えていないという事だ。
フォトグラファー的に視角は標準が50mmの47度、魚眼の180度から超望遠2度まで頭に入っているのでその中でどう表現していくか、という感覚である。それを駆使して普通には人が気がつかない写真や撮影の面白さを表現していく。
いつものように脳をこのレンズに切り替える、18mm画角100度。以前使用した15mmとは3mmしか違わないが超広角の3mmは想像以上に差が大きい、あれほど何でもかんでもバックリと空間を捉えてしまう画角ではないし、その分歪みも少ない。さらに今回のレンズが圧倒的なのはかなりの高画質という事だ。それを踏まえて、同じようなことも全然違うこともやってみようと思う。
圧倒的に周辺までシャープで、歪まず、周辺減光も少ない。そして問題なくカラーで使える
1/25秒 F4.0 ISO320
すごく自然に広さを表現することもできる。感じている世界の可視化である。
1/25秒 F3.8 ISO200
黄昏の中、ライカを握って歩く。過ぎ去っていく時間の流れに敏感になり、その中を遅れないように切り取っていく。光もそうだが、自分の歩みによって過ぎ去っていくアングルもたくさんあって、ただその一点に静止することだけで見える世界というものがある。それを見つけるのが面白い、1cm いや 1mm 、1度いや0.1度視点がずれてしまうとその写真世界への扉は閉じてしまう、それは見ればわかる。だからその精度で扉の鍵を探し続けるのだ。
何度も同じ場所で撮影していますよね、と言われたことがある。それは何度も行きたくなる魅力的な場所だったり、日常よく通る道だったりするわけだが、やはりそこに潜む写真的世界の発見は簡単ではないからだろう。愛着があるからこそ魅力を追求し、何度も通る道だからこそ気づけることがある。
何度撮ってもその季節のその時間、このレンズ、今の気持ちなどが一致することはない。毎回すべてが少しずつ違っていて、それをうまく組み合わせることができて初めていい写真が生まれる。
何の変哲もない橋の上の僕が立ったこの一点にのみ、こういう瞬間が生まれる。
1/25秒 F3.8 ISO500
イデアを求めて
僕がよく行く場所の一つに三鷹跨線橋という場所がある、何度も行っているが故にこのレンズで撮影したらこんな風に撮れるというイデア(理想)が生まれ、撮りたい、という欲求につながる。撮り始めてからちょうど一年がすぎた頃か、また空のいい季節がやってきたのでSUPER-ELMARを持って行くことにした。
1/1250秒 F6.8 ISO200
1/90秒 F3.8 ISO200
LEICA SUPER-ELMAR -M 18 f/3.8 ASPH.にはちょっと特殊な生まれの理由がある。2009年の発売当時ライカのM型デジタルはM8.2というAPS-Hサイズのセンサーを搭載するカメラだった。これは焦点距離を35mm換算するのに約1.3倍するサイズであり、24mm相当の画角を得るのにはこの18mmが必要だったのだ。M8.2に必要だった赤外線カットフィルターはこのAPS-Hに合わせて作られていてレンズ先端に装着することができるのだが、、フルサイズ機に使用すると周辺が被ってしまうらしい。
もちろんレンズ自体はフルサイズ用に作られていて、F3.8という無理のない解放f値もあり光学性能は周辺に至るまで非常に高い。最近カタログから外れ、現行レンズでは無くなったが、それまでライカM型の単焦点レンズとしては最も画角の広いレンズとしてラインナップされていた。
定位置でキチッと止まる回転式のメタルフードの奥に賢者の瞳が覗く。
フードを外すと何故かこの赤いリングが現れる。この出っ張った前玉のおかげで汎用の保護フィルター類は付けることができない、覚悟して高性能を余すことなく享受する。
自分の気持ちが動かないとシャッターを押す指は反応しない、僕はここの夕日に焼けた空が好きで、そこに伸びる鉄の路に浪漫を感じ、光に向かう列車に自分の気持ちを乗せていける。ここはそんな場所だ。いろいろな感情を乗せて、シャッターをきる。
広い空間を埋め尽くすパースが気持ち良い、このレンズもまた僕の記憶を作る。
1/30秒 F3.8 ISO5000
1/25秒 F3.8 ISO6400
切り札
ライカにはたくさんのレンズがあり、味が濃かったり優秀だったりするが、こと焦点距離のバリエーションとなると一眼レフに大きく水を開けられてしまう。まあ、それがライカだよ、と言ってしまえばそうなのかもしれないが「ライカで写真を撮りたい」という根本みたいな気持ちの中、僕はこの光学性能の高い18mmは「切り札」になる一本だと思っていた。今のM型にはライブビューもある、その光学性能を余すところなく発揮できるSL-2Sもあるのだ。常につけておくレンズではない、だがここぞという時に目の前の広大な空を最高画質ですべて取り込みたい、そんな気持ちに答えてくれるレンズなのだ。
以前からそういう風に撮りたいと思っていた場所、それこそ散々通っているレインボーブリッジ に向かった。ここのループでは超広角がいつも欲しくて、M型ライカでは悔しい思いをしていた。今までしょうがなくスマホの超広角で撮影してインスタにあげたりしていたが、さて、リベンジだ。
そもそもM10Pはライブビューが使えるので、あえて18mm専用の光学式ビューファインダーを付けて雰囲気とデザインを重視した仕様にした。四角いレンズフードと相まって最高のフォルムを形成する。
運よく水溜りを見つけてお得意の二重世界アングルを決める。これは夜景が楽しみだ。
1/45秒 F4.0 ISO200
ここでカメラをレインボーブリッジ遊歩道の夜景マスターカメラSL2-Sに持ち変える。三脚が使えない場所で高感度を多用するのでこいつが頼りになるのだ。
一目惚れして新調したSL-2S Reporter。 優美にして逞しい。
レインボーブリッジ遊歩道ノースルート。ここから望む空は広く、そのグラデーションは無条件に心を打つ。10月の空は特に素晴らしく、東京の誇るべき風景なのだ。
LeicaSL2-S + LEICA SUPER-ELMAR -M18mm f3.8 ASPH.(以下同)
1/40秒 F3.8 ISO1250
こんなに美しいグラデーションが目の間に広がり、自分がフォトグラファーである事に感謝する
1/40秒 F3.8 ISO500
世界を見つめる時に感じる驚きや美しさ、切なさ、儚さ。そこに立ってしまった喜びと、その時間が来てしまったことの絶望感。
だから、そこにいた時間を必死に自分に刻み、肯定するためにすべての事象と自分を同調させてフォトグラファーとしての幸せを一人追い求める。
こんなに温もりのない寂しい時間は、本当は好きではないのかもしれない。ただ、自分だけが見つけた美しい花を届ける為に、僕は切り札を使う。
人々の瞳にこのビジョンが届く時、僕は初めて欲しかった温もりを感じるのかもしれない。
Self Portrait
Leica M10P + SUPER-ELMAR M F3.8 / 18mm(以下同)
4秒 F4.0 ISO400
8秒 F4.0 ISO400
とかっこつけて、さて帰ろう。 LEICA SUPER-ELMAR -M18mm f3.8 ASPH.、手に入れない理由などない。
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<プロフィール>
南雲 暁彦 Akihiko Nagumo
1970 年 神奈川県出身 幼少期をブラジル・サンパウロで育つ。
日本大学芸術学部写真学科卒、TOPPAN株式会社
クリエイティブ本部 クリエイティブコーディネート企画部所属
世界中300を超える都市での撮影実績を持ち、風景から人物、スチルライフとフィールドは選ばない。
近著「
IDEA of Photography 撮影アイデアの極意
」 APA会員 知的財産管理技能士
多摩美術大学統合デザイン学科・長岡造形大学デザイン学科非常勤講師
公式サイト
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Instagram
note
<著書>
【新刊】ライカで紡ぐ一七の物語
フォトグラファー 南雲暁彦によるライカと銘玉レンズのフォトエッセイ
カメラファンの人気WEB連載「南雲暁彦のThe Lensgraphy」を再構成して書籍化。1950年代の伝説のオールドレンズから最新型のレンズまで17本の銘玉で捉えた珠玉の写真作品と共に、レンズが導くストーリーを綴る。
「
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