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中古カメラ 一期一会

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中古カメラ 一期一会
ショップのショーケースにならぶ中古カメラたち。中古カメラは1点モノで、同じ物は2つと無い。。。
いまこの時を逃したら、目の前のカメラとは2度と出会えないかもしれない。写真家が、ショップを彷徨いながら出合ったお得なカメラたちを紹介する。
公開日:2013/04/01

ニコン特集 @ミヤマ商会・新宿店

photo & text 大浦タケシ
取材協力:ミヤマ商会・新宿店

今回は、中古市場でも根強い人気のあるニコン製カメラを集めてみました。
初級機から中級機を中心とした歴代のデジタル一眼レフカメラ。そして、そのルーツとなった機械式フィルムカメラ。どのモデルも魅力的、かつ実用的です。カメラ好きの中でニコンユーザーが、自らを「ニコン党」と名乗るくらいファンが多いことがニコンの人気度を表しています。まだニコンを触ったことがない方も、この機会に型落ちモデルから始めて、ニコン党になってみてはいかがでしょうか?。
(CAMERA fan編集部)



ニコンS3(ニッコール5cmF1.4付)+ニコンS2前期(ニッコールC5cmF1.4付)

ニコンS3は1958年に発売の開始されたレンジファインダーモデル。SPの廉価版としてパララックス自動補正などが省略されている。ただし、ファインダー内のプリズムを銀蒸着タイプとするためSPより明るく見やすいのが特徴だ。S2は54年に発売を開始。Sの後継モデルとして巻き上げレバーやアルバタ式のフレームなどを新たに採用している。発売当時人気も高く、ニコンのレンジファインダーモデルの中ではもっとも多く製造されたモデルである。

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ニコン F
Fについては、これまで数多く語れているが、ニコンが誇るフィルム一眼レフの金字塔である。同社初の一眼レフとして1959年に発売を開始。プロダクトデザインを、東京オリンピックのポスターなどで有名なグラフィックデザイナー、亀倉雄策が担当したことは有名なエピソードだ。その完成度の高さは特筆すべきもので、100%のファインダー視野率、交換可能なファインダー、自動絞り機構などを採用するとともに、多種多様なアクセサリーが用意されあらゆる撮影に対応した。カメラマニアを自負するなら、1台はもっておきたいカメラである。(写真のプライスタグはカメラボディのみ)





ニコンF2・アイレベル
Fの後継として1971年に発売の開始されたモデル。一段と丸みを帯びたボディに、ミラーの大型化、シャッターボタンの位置の移動、蝶番式の裏ブタをはじめ徹底した改良が施されている。さらに最高1/2000秒の横走りシャッター機構の搭載のほか、露出計を内蔵するフォトミックの電源はカメラ側の電池室から供給されるようになった。純粋な機械式のシャッター機構を持つFシリーズはこのF2で終えるが、その後の自動化の流れを考えれば当然の成り行きだったといえる。(写真のプライスタグはカメラボディのみ)




ニコンD100
ニコンデジタル一眼レフのユーザー層を広げたのがこのD100だ。発売開始は2002年。APS-Cサイズ、ニコンDXフォーマット610万画素CCDセンサーを搭載し、当時先行して発売されていたD1シリーズよりも軽量コンパクト、さらに手に入れやすい価格で人気であった。フィルム一眼レフF100のデジタル版と捉える向きもあるが、カメラ部のスペックやボディシェイプなどを見ると、それよりも下位のF80のデジタル版といってよいだろう。





D70+D80
D70は2004年に発売されたDXフォーマット機。初心者からベテランまでの幅の広い層をターゲットとしており、実際誰が使っても当時としては不足のないカメラであった。イメージセンサーはD100と同じ有効610万画素CCDを搭載する。D80はD70sの後継として06年に発売開始されたデジタル一眼レフ。有効1020万画素CCDやガラスペンタプリズムの採用など、D200と共通とする部分が多い。派手さはないものの、基本をしっかり押さえた隙のないカメラである。(写真のプライスタグはカメラボディのみ)
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D60+D40
D60の製造初年は2008年。エントリーモデルD40xの後継としてホコリ除去機能を搭載して登場した。基本的なデバイスにはD40xから手が入っていないが、軽量コンパクトなボディで人気を博した。D40はD50の後継として06年に登場したカメラ。センサーはD50と同じく有効610万画素CCDを採用するほか、カメラ上部の液晶パネルが廃止されるなど簡略化が施されている。また、どちらもGタイプのニッコール専用としているため、レンズの選択には注意したい。 (写真のプライスタグはカメラボディのみ)
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D300
DXフォーマットのフラッグシップとして2007年に登場。堅牢なボディに、画像処理コンセプトEXPEEDをはじめピクチャーコントロール、高精度なAF、視野率100%のファインダー、ライブビューなど現在に通ずる機能を満載する。その完成度の高さから、プロやアドバンスドアマチュアなどカメラを熟知する人々から支持されたモデルである。後継モデルのD300sとの違いは、動画機能の追加程度なので、写真を楽しむだけなら本モデルで問題ないはずだ。(写真のプライスタグはカメラボディのみ)





D3200
「毎日を鮮やかに撮ろう」が謳い文句のニコンのエントリーモデルだ。搭載するイメージセンサーは有効2400万画素。入門機に位置付けされているものの、DXフォーマット最上位モデルD7100と同じ画素数としている。そのほかのスペックについても不足を感じるようなことはなく、軽量コンパクトなボディとともにビギナーからベテランまで広い層にアピールできるカメラである。今回紹介したデジタル一眼レフのなかでは唯一の現行機種。(写真のプライスタグはカメラボディのみ)




D700
ニコンのミドルクラス初となったFXフォーマットモデルである。有効画素数は1210万画素と現在のレベルからするとやや物足りなさを感じないわけでもないが、その分階調再現性や高感度特性に優れ高い描写が得られる。ライバル機と異なりストロボを内蔵するが、外部ストロボ用のコマンダー機能を備えており使い勝手はよい。機能的には古さを感じることはないので、これからフルサイズで撮影を楽しみたいユーザーにオススメできる一台だ。(写真のプライスタグはカメラボディのみ)



大浦オススメ!

ニコン双眼鏡10×70HP
ニコンの前身「日本光学工業株式会社」の会社設立(1917年)には旧日本海軍が大きく関わっていたとされている。その理由のひとつが軍需用の双眼鏡や距離計の製造であった。ちなみに、ニコンというと我々にはカメラメーカーのイメージが強いが、カメラの製造は戦後になってからである。現在も双眼鏡の開発製造は続けられており、各方面から高い支持を得ている。掲載したアイテムはプロフェッショナルタイプに分類される一台。倍率は10倍で、堅牢な鏡筒には防水処理が施されている。

番外編 CAMERA fanスタッフ チワワのイチオシ


ニコンCOOLPIX S800c
Android OS 2.3を搭載したスマートなコンパクトデジタルカメラ。無線LAN機能を搭載しているので、Twitter、FacebookなどのSNSに写真をアップロードしたり、Gmailに写真を添付してメール送信、そしてYouTubeに動画をアップロードするなど、撮影してすぐに共有することができる。ただし、ケータイ電話の3G通信機能は無いので、屋外でネットワークに接続するにはモバイルルーターやスマホのテザリング機能による通信が必要だ。
「うん??スマホでテザリングしてCOOLPIX S800cからアップロードする?だったらスマホで撮ればいいじゃないの?」なんて疑問をもったらイケマセン。焦点距離25mmの広角から250mmの望遠まで光学10倍のレンズを活かした写真など、スマホでは撮れないカッコイイ写真を撮り、ガツンとフォロワーに見せる。これがこのカメラの使い方です。さらにGoogle Playからはお気に入りのアプリをダウンロードして拡張していける。もはやスマホなのか、デジカメなのかわからないという、ガジェット好きにはたまらないモデルなのです。


取材協力:ミヤマ商会・新宿店

東急東横線が乗り入れるようになった地下鉄副都心線をはじめ、丸ノ内線や都営地下鉄新宿線の集まる新宿三丁目駅からすぐにあるのがミヤマ商会だ。国産のカメラ、レンズの新品および中古を広く取り扱い、広い店内はゆったりとカメラを見ることができる。特にニコンの在庫は豊富。カメラのことを知り尽くした店員が丁寧に相談に乗ってくれるのもうれしい。買い物や家族サービスなど新宿に出かけたおりに立ち寄ってみるのはいかがだろうか。

ミヤマ商会・ショップ情報
ミヤマ商会・ショップサイト

ミヤマ商会は、新宿店の他に、銀座店、大宮店、横浜店がある。

「場所柄カメラファンのほか、若いひとや外国の方もよくいらっしゃいます。私どもはそのような方々がご来店されましても、不安無くお買い物ができるように心がけております。品揃えに関しましてもビギナーの方々からベテランの方々までご満足いただけるものと自負しております。 新宿三丁目駅は、横浜からも埼玉からも直通運転で近くなりました。新宿東口に遊びに来られたついでに、ぜひのぞいてみていただければと思います」(ミヤマ商会新宿店・木村亮一さん談)
 著者プロフィール
  大浦タケシ(おおうら・たけし)

宮崎県都城市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。紆余曲折した後、フリーカメラマンとなり、カメラ誌、Webマガジン等でカメラおよび写真に関する記事を執筆する。中古カメラ店巡りは大切な日課となっており、”一期一会”と称して衝動買いした中古カメラは数知れず。この企画を機に、さらに拍車がかかる模様。2006年よりカメラグランプリ選考委員。
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